訓練所の片づけ
ダンテとの模擬戦を制し、改めてダンテは俺の実力を認め忠誠を尽くすと言ってくれた。そして決着の余韻に浸っている中、メイルが俺達に続けてこえをかける。
「ジュン様、お疲れさまでした、お見事な戦いぶりに感服しました」
「ありがとうメイル、メイルも立会ありがとう」
「お褒めにあずかり光栄にございます。さてダンテ副団長、これで分かったでしょう?ゴリオン様や私の判断は間違っていなかったと」
「はい、ジュン様はこの騎士団に入りに相応しいお力を備えています。それを見抜けなかった俺は騎士として恥じ入ります」
メイルが改めて父や自分の判断が間違っていなかった事を強調するとダンテもそれをしっかりと受け入れ恥じ入ると発言するとメイルは更に言葉を続けた。
「だけど副団長のあなたに一言も相談しなかったことは私の落ち度よ、そこは本当に申し訳なかったわ」
「止めてくださいよ、結局は俺が団長の判断を信じられなかっただけなんですから」
「結局お互い様ね、この件は誰も咎めるつもりはジュン様がない以上、止めましょう、ただ一つ……」
「一つ……何ですか?」
メイルは気になっていることがあるようで少し溜めてから発言をした。
「この訓練所の片づけよ、ここまで荒れてしまったら訓練どころではないわ」
「あ……」
「やべ……」
「そういうわけで今回の件の発端となった私とダンテ副団長はこれより荒れた訓練所の片づけを行います。訓練は中止とします」
いや、確かに発端となったのは2人の行き違いかもしれないけど、俺にもこうなった責任はあるし2人だけではダメだろう。
「待てよメイル、ダンテ、俺も片づけをするよ」
「ジュン様、ジュン様にそのような事は……」
「そうですよ、これは俺達でしますから」
「だけど、ここら辺の破片とか俺が多分飛ばしたし、ある意味俺が発端みたいなところもあるしさ」
俺もやっぱり自分に責任があると思ったし。この訓練所は俺も使うから綺麗にしておきたいしな。
「ですが……やはり……」
「仕方ないな……それじゃあみんなでやろう、そのほうが早く終わるだろうし、みんなも団長や副団長にだけやらせるのはしのびないだろう?」
「そ、それは……そうですな、よし団長我らも片づけをします!」
「あなた達、それではジュン様、ジュン様にもしていただきたい役割を提案します」
「何だ?」
「訓練所の中心から我らに指示してください、細かい破片等お気づきになったらお教えいただけると幸いです」
「そうだなみんな一斉に作業をするよりはいいだろうな。よし!それじゃあ片づけ開始だ!」
そんなわけで、早速俺達の訓練所の片づけが始まったのだ。




