突入!魔物の巣
少しづつ先行部隊の詰まりが解消されていき、いよいよ俺が指揮をしている本隊が巣に突入する時が来た。
「よし、それじゃあみんな!巣に突入して魔物を掃滅するぞ!」
「オーーーー!」
掛け声とともに兵士達は次から次へと巣に突入していき、俺とメイルも兵士に守られながら巣に突入して俺は初めて魔物の巣の中を目にした。
「これが魔物の巣か、入り口や道は小さくて狭かったのにな、中はこんなに広いのか」
「侵入者を撃退する工夫を入り口にしたのでしょう、幸い先行部隊のおかげで大した被害も受けずに突入できましたからね」
「よし、このまま巣の長を一気に倒すぞ!」
「ジュン様、魔物の数が少ないとはいえ、我らも少数で来たのです、巣の長があまりに強ければ撤退してゴリオン様にお任せすることも考えなければ」
メイルが撤退も視野に入れる事を口にするので俺も少し自分の意見を言ってみた。
「だけど父上は俺ならやれると思ってここに攻める事を初陣として選んだんだろう」
「ジュン様、初陣では必ずしも敵を倒す必要はないのです。敵の数を減らすのに成功したのも初陣としては上出来と言えます」
「そうなのか、だけどせめて長がどんな奴かは見ておきたいし、奥まで行こう」
「ええ、ですがあくまでも慎重にご判断を」
撤退の進言を受けたのは正直少し不満だけど、まあ相手との実力差をしっかりと見極めろってことだよな。ともあれ倒せそうなら倒したほうがいいとは思うけどな。
「グワーーー!」
巣の奥から叫び声がしたのでメイルと目を合わせて状況についての確認を行う。
「メイル、今の声は……」
「先行部隊の兵士の声です、長と接敵したかもしれません!」
「早く助けに行かないと!」
「ええ、ですがジュン様は前に出すぎないように」
先行部隊の兵士の叫び声が巣の奥から聞こえた事で長と接敵した可能性を考慮し俺達は急いで先行部隊の救援に向かうべく走っていった。
巣には馬を入れられなかったし、自分で走らなくちゃいけないが、とにかく早く兵士を助けないと、そして俺達が奥に到着するとその魔物の姿を見てメイルが驚愕する。
「あれはガーゴイル!どうしてガーゴイルのような魔物がこの小さな巣で……」
ガーゴイル、羽が生えているし、空中戦が得意魔物だな、この巣は天井もそんなに高くないのになんで空中戦の得意魔物がいるんだろうな。
「だけどもうあいつだけだし、一気に倒すぞ」
「お待ちを、ガーゴイルは空中戦だけでなくあの爪には強力な毒があるのでご注意を!」
これはいきなり強いボスと当たっちまったか。




