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新しい情報

 兄アダムがモニカを手中に収めるためにヴィスタ家に侵攻を迎撃するためにまずヴィスタ家の兵を屋敷内に配置して俺達騎士団は外で迎撃する事にした。


 理由としては誰かにまず母や弟、妹を守って欲しく、屋敷内を熟知しているヴィスタ家の兵を配置するのが良いと思ったからだ。


 そしてヴィスタ家の兵は実戦経験が少ないため、騎士団と共に戦うのはかえって危険と判断して屋敷内の守りに専念してもらうのが良いと思った。


 そんな中、アダムが更に兵を集めているという情報をダンテから聞いた。


「更に兵を集めているだと?それは本当なのか」

「間違いありません、屋敷周辺をアダム様は既に掌握しており、領内のあらゆる街や村に陣触れを出しています」

「兵を更に増やしてくるとは、兵を逃がせば簡単に屋敷に侵入されてしまうな」

「ええ、だけど俺達にはもうこれ以上防衛の為の準備は難しいですし、メイル団長がどうにか兵を集めて来てくれるのを待つしかありませんよ」


 ダンテの言うようにこれ以上こちらが兵を集めるのも防衛の為の柵等を用意するのは時間的に難しいし、何よりヴィスタ家にはもうそれほど余力がないはずだ。


「ジュン様、副団長、更に悪い情報が入りました!」

「どうした⁉」

「バックス公国の軍が国境付近で軍を展開しています!まだ戦闘や国境越えはないようですが……」

「ジュン様、アダム様は既にバックスを動かしていました、王国はバックスの軍を警戒しなくてはいけない以上、俺達への援軍は望めません」


 バックスが動き始めたか、だけどまだ国境付近で軍を展開させているだけならば本気で王国とは事を構えるつもりはないのかも。


「だが、バックスも本気で王国と事を構えるのは避けたいかも、アダムと交渉したのは確かだろうけど」

「つまり俺達とアダム様との戦いの結果を見届けてから何かしらの動きをすると?」

「多分な、だけど王国はそれでもバックスを警戒しなくちゃいけないし、結局はこの局面は俺達だけで切り抜けないといけない」

「そうですね、こうなった以上、返り討ちにしてやりましょう」


 それからどうにか少しでも守りを固めてアダムの侵攻に備えていた中、ついにその日がやってきた。


「モニカ様、ジュン様!ついにアダム様の軍がこちらに進軍しているとの情報が入りました」

「ついに来たか、まだメイルの兵は到着していないというのに……」

「そして指揮を執っているのがアダム様自らなのです!」

「お兄様……本気で私やお母さま達に牙をむくのね……」


 自ら指揮を執って俺達のもとに来たか、こうなった以上守り抜いてみせる!

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