動き出すとき
アダムがラオール家の屋敷を占拠したという情報を得た俺達はすぐに屋敷の奪還の為に動くべく、どのように立ち回るかの作戦を話していた。
そこでメイルは自分は実家に戻り兵を集める事にすると告げて、俺にはヴィスタ家へと行き、姉上達を守るように懇願した。
そしてダンテが俺と共にヴィスタ家へと向かう事になったが、その前にパリアが雇った兵を問い詰めるがどうやらこいつらは何も知らされていないようだ。
結果として雇い主が反逆者になったし、こいつらは成功報酬を支払って開放する事にした。
「いいか、お前ら、これ以上はこの戦いに関わるんじゃねえぞ!」
「はい!それじゃあ失礼しました」
「これでよしだな」
「ええ、彼らは不穏分子、抱えておくのは危険ですからね」
そうだな、パリアが雇い主である以上、どこかで奴らから挟撃されて内部から俺達は崩壊させられるかもしれないからな。裏切る気はなくても士気は低いだろうし、ここで報酬をあいつの代わりに払って開放したほうがいいだろうな。
「さあ、あまり時間を無駄にはできません、再度割り振りを……」
俺とダンテはヴィスタ家へメイルはファブ家へと向かうが、それ以外の騎士達の割り振りをしっかりしておかないとな。
「ではこれで行きましょう」
「そうだな、それじゃあメイル屋敷奪還の兵の方は頼んだぞ」
「ええ、ジュン様どうかモニカ様達をお守りください」
「ああ、姉上達は俺達が守り抜く」
割り振りは決まり、俺達はいよいよアダムに対抗するために動き出すことにした。
「それではジュン様、無事お会いできるよう願っております、ダンテ、ジュン様を頼んだわ」
「はい、ジュン様やモニカ様達は俺が守ります」
「メイルも気をつけろよ、アダムやパリアがファブ家まで無警戒とは思えないからな」
「無論です、ですが我らの討伐は優先度が低いでしょうから、その隙をかいくぐってみせます」
それぞれ挨拶を終えると俺達は一路、それぞれの目的地へと向かっていった。
メイルが敵の目をかいくぐれるかは分からないが、俺達も急いでヴィスタ家へと向かわないとな。
「ジュン様、ヴィスタ家の屋敷は攻められやすいですし、兵もさほど多くありません、急いで守りに行きましょう」
「ああ、ラオールの屋敷やその周辺を制圧できれば攻める準備は始めるだろうし急がないとな」
まずはヴィスタ家にいる母や姉、弟や妹達を守らないと、それが成功すればもう1人の後継者候補であるモニカを旗頭にアダムに対抗できる、俺が姉上の力にならないとな。




