第34話 ギャフンと言わせましょう!
そう言って来たのは、身長が低いおっさんだった。
異様にデカい筋骨隆々の腕にぼさぼさ頭にあまり整えられていない髭。
……たぶん、いや、確実にドワーフだと思う。
「いや、冷やかしじゃないですよ」
「ふん、そこのにーちゃんなら分からんでも無いが、小娘が来ていい様な場所じゃ無いんだよ」
うんうん、やっぱりドワーフって頑固おやじみたいな感じなんだね。
でも甘いね、そんな言葉は私はへでもないね。
イジメられ歴なめんな……なんか悲しくなってきた。
「じゃ適当に見させてもらうね」
ここはスルーしとこう。
「ふん、小娘なんぞに武器の良し悪しなんて分かるわけねーだろ」
まぁ、そうだね、私にそんな事分かるわけないね。
《ご主人様。ここはギャフンと言わせましょう!》
いや、ギャフンって。
てか何時も急に出てくるよね。
《大丈夫です。私に任せてください》
まぁそんな事を言うのでちょっと私も乗ってみたい気持ちが出て来たので話を合わせてみよう。
「それはどうかな」
私は[超管理]に従って店の奥に行き、一つの剣を握った。
「例えばこれは一見地味で値段も安いけど、そこの入って直ぐにに立てかけてある豪華で値段が高い剣と比べたら見劣りしてしまう。だけど、実際はこの地味な剣の方が格段に性能が良いね。そっちの豪華な剣はお飾りなだけで只の粗末な剣ですね」
それを、聞いたドワーフが目を見張る。
それはなをも続く。
私は剣を直して他の剣へ。
「例えばこの細剣はとても扱いが難しい。何故ならこれは、強度ではなく威力を追及していますね。斬る時に少しでも軸がぶれたり、縦以外からの強い衝撃を受けると簡単折れるでしょう」
もうこのドワーフの人、たぶん店主は絶句。
口を開いて固まっている。
だけど、なをも追撃があるそうです。
「例えば、この杖は比較的に魔法の威力を上げますが…………。」
ふう、一通り終わったね。
私がしたことなんだけど少し呆れたよ、やりすぎ。
そして。
「はっはっは!! これは一本取られたわ!! 気に入った存分に見て行ってくれ!!」
気に入られてしまった。
というか。
「リントヴルム、もう時間がないよ!! ごめんまた来るね」
「なんだ。せわしない、何かこれからあるのか?」
う~んこれは言っていいんだろうか。
まぁいいや。
「ブリガンド盗賊団って言うのが出たんだけど、これから討伐に行くんだ」
「なんだと!? やめよけ!!お前みたいな小娘直ぐに殺されるぞ!!」
「いや、ギルドマスターから直接頼まれたから。それに私達って見た目以上に強いよ」
「ここのギルマスが……ならあんた達は本当に強いのか」
ドワーフの店主が信じられないというような顔をしたが、次の瞬間真剣な表情みなり。
「お前の職業は何だ?」
「え? 魔法使いだけど?」
「そうか、ちょっと待ってろ」
そう言ってドワーフの店主は店の奥に慌ただしく消えていった。
そして直ぐに戻って来て。
「持ってきな」
そう言って手に持っている細剣を投げてきた。
ちょっと慌てたがしっかりと受け取った。
「これは?」
「剣型の魔力媒体だ」
ん? と私は思った。
魔力媒体とは魔法を使うさい、その媒体を通す事によって魔法の効果を上昇させるものだとドランさんから聞いた。
その媒体になる物は主に木だ。
その木の樹齢が高いほど効果が発揮され、そこに宝石を加えると更に効果が上昇する。
その魔力媒体は杖である、決して剣などではない。
だから私は疑問に思った。
「実はな最近見つけたんだけどよ、魔力媒体は何も木や宝石だけじゃなかったんだ、ミスリルにある加工をしたら魔力媒体として使えることが分かったんだ。だから、試作でそれを造ったんだが、誰かに試して貰おうと思ってたんだけだ。俺は魔法は得意な方じゃなくてな、それ使って感想聞かせてくれや。おっと勘違いすんじゃねぇぜ? それはあくまで貸してるだから、しっかり返しに来いよ」
うん、何気に凄い発見してるよね。
それにむっちゃ軽いと思ったらミスリルの剣だったの。
良くこんな剣パッと渡せるね逆に凄いよ、これ絶対高いもん。
「俺は勘が言ってんだよ、お前は裏切らねぇってな」
「そう、じゃしっかり返しに来なくちゃね」
「ああ、来い来い!」
これは、画期的な発見かもね。
これまで魔法使いって杖だから後方な居ないと戦えないみたいな節が合ったけど、これなら前衛でも戦えそう。
それに剣は護身用に最適だ。
まぁでもミスリルの剣なんてそこらの有象無象の冒険者が買える訳ないから、結局魔法使いは後方支援になりそう。
「ありがとう、じゃあ」
「おう」
私は店を出た。
約束の時間に遅れちゃう、急がなくちゃ。
……もしかしたら、ここまでの流れは全部[超管理]が仕組んだ事だったりして。
……それはないよね。
誤字、脱字があれば教えてください。




