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10-1

 ふと考えてみる。

 上級スライムは転移魔法が使える。だから俺が有を無に変えていると思っていた転移の力を使えば倒すことができない。

 でもそれは上級スライムの魔力が続くまでだよな?

 転移魔法を使わないで、わざわざ地道な移動を行うことを選んだ上級スライムの残り魔力なすくなかったのではなかろうか。

 仮に大量にあったとしても。

 ひたすら転移の力を使えば良かったのでは?

 まあ、倒せたから良いか。


 そう言えば、天使はどうしたのだろうか。

 天界にでも帰ったのか?

 よくよく考えたら最初のあの目は何だったのだろうか。

 そして、何で俺は死ねないんだ?

 分からん。

 謎がさらに増えた。

 それに大事な太陽の神の手掛かりになり得たのに。


 まあ良いか。

 レナちゃんを探さなくてはいけない。

 今は神殿だから。そう言えばここはどこなのだろうか?

 無意識にスライムの転移先をここだと判断してここに転移したは良いものの。

 そこは真っ暗な部屋だった。

 なぜスライムはここに来たんだ?

 偶然にもここだったのか?


「そもそもスライムの目的は何だったんだ?どうして人を襲うんだ?」

「今回のスライムの襲撃。その目的は私では無いでしょうか」


 それは真っ暗な部屋から突如現れた。

 それと同時に明かりが灯る。


「誰ですか?」

「初めまして。神よ。私は大聖女と呼ばれています」


 冷静を装っているが、実はものすごく驚いている。というか恐怖をした。

 何も無いところから急に現れてきた。心臓がとまるかと思った。

 ふう。

 というか大聖女?

 その大聖女は100歳超えていそうな老婆だった。


「何故俺が神と?」

「ここは何もありません。隣の部屋に行きましょう」


 大聖女がそんなことを言ったものだから俺は大聖女の後をついて行く。

 扉を開けた先の廊下を進んだ先は応接間みたいな部屋だった。

 不思議だった。

 何も無い部屋から一変して華やかな部屋。

 さっきの部屋は何だったのだろうか?


「こちらへ」


 ソファに座らされる。

 その部屋に二人ほど可愛い女の子が待機していた。俺が急に現れたからだろう。驚いた表情をしている。

 片方の女の子が聞いてくる。


「大聖女様、そちらの方は?」

「あなたはそれでも聖女ですか?」

「もうしわけありません!」


 一瞬見せた大聖女の怒りに女の子、聖女らしい。聖女の子がすぐに謝りの言葉とともに頭を下げる。


「我らが神の現れです。すぐに聖女たちを集めなさい」


 その言葉に聖女の子たちは急ぎ足で部屋を出て言った。

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