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9-1

「意外と何とかなったな」


俺は中級スライムがいた場所を見ながら呟いた。

有を無へ変える力。

圧倒的な消滅の力。

これがあれば、スライムに負けることはない。不意打ちを受けなかったらだけども。

無敵じゃないか。最強すぎる。


まあ、神様の後継者だから、そんな力を持ってもおかしくは無いのかな?

あの神様なら、笑いながら襲ってきたスライムを全て消滅して、死んだ人間を全員蘇らせたりしそうだ。

神様を思い出すと、久々に会いたくなってきたな。もう何日経ったのだろうか?


「いや、それよりも先にスライムだ」


まだスライムはいる。

他の全てのスライムを倒していかないと。

そう思って、俺は階段を降りて行く。


「何だ?」


ふいに、不思議な感覚に襲われた。

何だろう。

見られている感覚だ。

俺は思わず空を見てしまった。


これはただの偶然だった。俺が空を見ると同時に空の雲が消えたのだ。

何が起きたのか理解が追いつけない。

なんだ?

何が起きたんだ?

どうして雲がなくなったんだ?


無くなった雲の中から、羽が生えた人間がゆっくりと降りて来る。

人間ではない。

天使だ。

その神々しい光景に俺はただ待ち惚けていた。

六つの真っ白な翼。どういうわけか、六つの翼の内、四つを使い体と顔を隠している。その隙間から覗かせる銀髪と真っ白な服、そして綺麗な肌。

右手の中に真っ白な槍が握られている。

どれもが白で統一されている。


一瞬。

顔を隠す翼が開いたと思ったら。

その天使と目が合った。


この上ない憎悪を感じた。

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