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8-5 神
それはどこかの天界でのこと。
五人の神が顔を合わせた。
「何が起きた」
「神が現れた」
「我らの他に」
「神が現れた」
「どうするべきか」
「対処するべきか」
「我らが神の王よ」
「お答え頂きたい」
一つ、火の神。
二つ、水の神。
三つ、土の神。
四つ、風の神。
五つ、太陽の神。
「奴は、我らを生んだ神の後継者。我らが復讐を果たすべき相手。しかし」
太陽の神は足を組み替える。
「しかし、我らは奴を殺す方法を持っていない。この度は、見送らなくてはいけない」
立ち上がり、周りを見渡す。
「そして、我らは神として、人間を救わなければならない。神の加護を与えなくてはいけない。さて、どうしたものか」
「王よ。神の王よ。我が行きます」
「いえ、神の王よ。我が行きます」
太陽の神の言葉に、火の神と水の神が名乗り出た。それを太陽の神は首を横に振り否定する。
「我ら神が行くことは許されない。相手は上の下。上級といえど、その中では下に位置する。熾天使……よ、お前が言って来るのだ」
「かしこまりました」
太陽の神の隣に立つ一人の天使が頷く。
輝かしい羽を羽ばたかせ、地上へと降りて行った。




