表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Heart of 6 〜赤と譲渡〜  作者: 十ノ口八幸
終章
99/111

終章~相対~

世界に同期配信された裁判と後の同処刑は世界に鮮烈な印象など与えることなく忘れ去られた。

一般的にであるが。

後に暴露された物的証明が事の発端だった。


事の起こりは処刑から数日経過して、それは短い言葉から始まった文面。

その内容は。

「あれは作り物で手元にはそれら全てを証明できる資料がある。」

という呟き。

その様な言葉が世界の隅で発信された。

別に何もしなかったなら小さいままに数多の様々な事象事情事故事件に埋もれて消えていっただろう。

だが何者か何物なのかは不明だがその言葉は世界に対して拡散していった。

賛否あるがそれらは抑え付けることさえ不能なまでに拡がり上の存在達はこれ幸いと便乗しだしてしまった。

するなよ後が面倒なのに。

尻尾切りの如く数人を様々な理由をもって辞任させて終息させたが後手に回ったことが1つの要因であれ、それが余計に事態を拗れさせたのだろう。


急ぎすぎたのだろう。

穴だらけの公式資料は両論が繰り返される程過熱したのである。反発は必定であり様々な方面から沸き起こった。この時点に少しでも否定ないしは肯定していたなら道筋は違っていたのだろう。

上の存在達は何を選んだのか。

その答えが黙って何もしなかった。

肯定否定すら選ばず、静観を決め込んだその後で数人を贄とするように姿を消したのだ。

矢面に立たされた者達。

残ったからこそ全ての質問には答えたが決定的な言葉はなく、だからこそ盛り上がり一種の考察として後々まで続いていくこととなる。

贄のように残された者達のその後は誰も知らず、理由としての1つは真実に近づきすぎたとも云われているが真実はいつも霧の奥底に。

漏洩したとされる資料の1つには予め用意されたような画像が複数紛れるように存在していた。

そう。していたのだ。

画像には役者のような人物達が台本を読んでいるように見える描写や稽古の最中であるかのような画像が複数閲覧可能であったが、とある日をもって削除か不可能となっていた。

勿論、保護のためにと複製したのだが、それらまでもが忽然と消えていたのだ。

何故か一種のやらせだと憶測が飛び出し関連またはしない資料までも考察の対象となった。

収拾が着かない程に拡がりを見せ、長く論争が続いていく。


先々の話であるが答えに辿り着くものは皆無。

真実を知るものは、さて、何人いるのだろうか。


と世界がその様な騒動にある中で、とある場所とある時間にて向かい合う二人2つ。

敵意剥き出しに対して無気力な表情は更に逆撫でする行為。

思う。なんでこういう状況なのか。

あの話し合いで全てが決着すると考えたからこそ提供したまでで、もう自身には関係ないだろうとさえ思っていた。

異なっ。そう異ななのだ。違う違う。そんな高尚な言葉は要らないんだよな。

ははあの話し合いが終ったとしてもまだ先がある。

だのに、だ。

この場所での相対とは面白くもない。

誰の手札だろうね。


そんなものを考えて軽く退く。


対して。


可笑しいよなぁ。何をもってこの感情なんだろうか。なあ、どう思います。

知らんよ。我々はこの状況に歓喜しておるであろう。

おいおい。一緒にしないでくださいよ。翁。私はあれの原因を理解して共闘を選んだまで。だからこれが終わったら完全に切りますよ。二度と関わりたくない。のですが今はこの異常な捻れを正して世界を救わないといけませんね。そうだ君はどうかな。


振られた相手。


うおっとと。まさか振られるとは思わなんだ。くくくかく。そうだね。思う事があるなら1つにつきる。あれが本当に()()()と関係あるのか無いのか。その様な問いがウヤムヤになっている事に腹が煮え繰り返る思いだよね。あああクソがっ。


等と三者三様にて想いを語っているが。


「なあ、俺に対しての何かを言いたいなら今この時にこうして相対してるんだからさ口から言った方が色々と綺麗な心に、なると思うよ。多分。でだ、なぁんでこんな状況なのかねぇ。どうだろうか。クソ二つと巻き込まれたであろう一人。」

身構える二つの器。

笑う光魔は盛大に笑い転げていた。

過呼吸で収まるまで時間を必要として、その間に数々の攻撃を貰っていたが全てを難なくかわしていた。

「はあぁぁああ。なあどうしても俺を存在ごと消すのかな。無理にする必要はないと思うけどな。」

否定の喚き。

「はあめんどくさい。なら仕方ないから譲渡しよう。なあに。これでお前達の願いは1つ、叶うだろう。それで俺は世界の端っこでのんびりと終わりを見届けさせて貰うよ。邪魔はしないし助言も助力も助勢もしないから安心して無意味で無価値な喧嘩をし続ければいいだろう。まあ巻き込まれたとなったら全力で潰してあげるよ意思すら沸かないほどに。なぁ。」

怯むような1つと一人。

「どうする。選択権はお前達にある。このまま続けるならそれで結構。受け入れるならそれもまた結構なことだとおもうよ。さあどうするよ。」

片方は怯える、片方は憎しみを向けてくる。

「時間はまあ無いんだけどさ、結論は少しだけ待ってあげようじゃないの。」

後方へと跳躍して距離を取る。

全てを放り投げるようにその場で座り込み項垂れて目を瞑る。

それを見て安堵したのかどうなのか同じ様に距離を僅かに離して相談に入る。


はあぁ、さてなんでだろうね。どうしてこう素直に事が運ばないのか。甚だ疑問しか浮かばないのだけど。あの時に全てが解決の道へと進んで終るのだと思っていたのに、誰の思惑だろうな。まったく。疲れた。早く、早く深く眠りたい。

てか帰りたい。

早よ終われえぇぇ。


目蓋を開け空間に穴を出現させ、物を吐き出し受け取って顔に付けながら思い出す。この状況へと至る短いであろう出来事を。

傍観するように。

乾いた笑いが小さく漏れていた。

空は何処までも雲に覆われていた。

意味ないけど。


はあああ、最後に心で長い溜め息は疲労か睡眠不足か判らないがいえるのは、終らしたいということ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ