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退屈の終わり 2

ねえ、こんな話知ってる?

『体育館の亡霊』って言うんだけどさ。まあ、友達のいない君に聞き覚えがあるわけないか。

そんな悲壮感に満ちた顔をしないでも良いよ。

じゃあオネエサンが、最新の『体育館の亡霊』の話をしてあげよう。


これはね、ある嵐の夜の話だそうだよ。

その日は、朝は晴れていたんだけど、夜から激しい風と雨に見舞われたんだって。時折雷も鳴り響いたらしいよ。

そんな夜、ある一人の女子生徒が体育館に忘れ物を取りに来たんだって。部活生だったらしいけど、何の部活かは知られていないんだ。

余程大事なものを忘れたのか、わざわざ嵐の中取りに来たのが運の尽きだった。

体育館に着いても、当然カギが掛かっていた。職員室にはまだ明かりが灯っていて、そこに事情を説明をしてカギを借りようと思って向かおうとしたんだ。

だけどね、雨が地面を打つ音や風が草木を揺らす音とは違った音が耳に届いたんだ。しかも、それは体育館の中から響いていた。 ボールが床を付く音が。

それを聞き逃せば良かったんだろうけど、それか空耳と割りきってさっさと職員室に向かえば良かったんだけど、その女子生徒は中に誰か居るのかって期待を持って中を覗いたんだ。

中は暗く、雨が降っていて月明かりもろくになく、当然明かりがあるはずは無かった。

なのに、その娘は見えちゃったんだ。見えちゃいけないものが。

中には、『何か』がいた。

二本の足で立ち、この学校の制服に身を包み、丸いものをその手で床に叩き付けていたらしいよ。目を凝らしてよく見ると、その娘は絶句した。

中の『それ』には肩から上が無かったんだ。

腰が抜けて、その場に座り込んでしまったその娘は、『ある物』に気づいたんだ。その時、ボールを付く音も途絶えた。

その『ボール』が入り口の方に転がってきていた。その娘が見てしまったのは、その『ボール』の正体だった。

その『ボール』は不規則に転がって、そして止まる。

座り込む少女へ、不気味に微笑みかけて・・・



・・・どうだった?

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