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本来の俺たち
夜になり、良さげの洞窟で、焚き火を囲む。
ユキは俺の隣で丸まっている。
その時――
ルクがふと呟いた。
「ねぇ、セレン」
「ん?」
「俺たちのこと、どう思ってる?」
「どうって?」
カイトが言う。
「俺たち、人間じゃないじゃん」
ガルドも続く。
「まぁ、3人は獣人だしな」
俺は少し考える。
「……別に、仲間だろ」
一瞬、静かになる。
ルクが笑った。
「そっか」
その瞬間――
三人の耳と尻尾が少しだけ現れる。
完全な人の姿じゃない。
「本来は、こっちの方が楽なんだよな」
カイトが笑う。
「本来の姿に近いし」
「なるほどな、お前らの楽な姿でいいよ」
俺は頷く。
改めて思う。
こいつらは――
ただの仲間じゃない。
ちゃんとした“種族”なんだ。




