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元勇者パーティーのテイマー、魔物スキルを集めながら気ままに旅する  作者: 時雨りと


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連携の力

森の奥へと俺たちは慎重に進んでいた。


「なんか空気重くない?」


カイトが小声で言う。


「……ああ」


俺も感じていた。


妙に静かだ。


その時――


ザザッ……


茂みが揺れた。


現れたのは、三体の魔物。


「ウルフ系……?」


だが違う。


黒い体毛に、赤い目。


普通の狼じゃない。


「あれは、シャドウウルフだな」


ガルドが低く言う。


「速いぞ、こいつら」


次の瞬間。


一体が消えた。


「なっ!?」


「右だ!」


俺が叫ぶ。


ルクが反応し、剣で弾く。


ギィン!


「速すぎだろ!」


二体目が背後へ回る。


「カイト!」


「任せて!」


カイトが拳で叩き落とす。


だが――


三体目が俺を狙う。


「チッ……!」


短剣で受ける。


重くはない。


だが速い。


「このままじゃジリ貧だな」


俺は周囲を見る。


「ルク!正面抑えろ!」


「おう!」


「ガルドは左!」


「了解!」


「カイトは右から牽制!」


「任せて!」


一気に動きがまとまる。


そして――


「今だ!」


ルクが一体を弾いた瞬間、


俺が踏み込む。


ザシュッ!


一体撃破。


「あと二体!」


連携は続く。


ガルドが押し、カイトが崩し――


最後は俺が仕留める。


「……終わったか」


静寂が戻る。


「はぁ……」


ルクが息を吐く。


「今の連携やばくない?」


「ああ」


俺も頷く。


「いい動きだった」


その時――


頭の中に声が響く。


《スキル取得可能》


「……来たか」


確認する。


【連携強化】

仲間との動きが噛み合いやすくなる


【気配共有】

仲間同士で敵の位置を感覚的に共有できる


「……いいな」


俺は迷わず選ぶ。


「連携強化だな」


これなら――


もっと戦いやすくなる。

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