0023 安心
私はバンチスタと津々良、ロクロスと別れて、冒険者ギルドまで連れていってくれるように望んだ。そのパーティーのリーダー、ミソノさんは快くOKしてくれた。
なんと入り口まで、最下層から10階もあった。一人と三匹ならどんなに時間がかかったかとミソノさんに心配された。
冒険者ギルドにつくと、周りがこっちを見ている。断頭台に上がる気配で進んでみると、あの二人が二階のおどり階段から、急いでこっちに来てくれた。
「探してたんだぞ!ミーナ!」
アリシアと名付けたのは私だ。これを言わなければ。
「ミーナ、すまない。おいてけぼりにして。」
「私、記憶喪失なの。」
ミーナは小さくなってうなずいた。
「小綺麗にしてたんだな。よく頑張った、部屋を用意してある、そこでゆっくり療養すると良い。」
シグマが言うと、私はミストラにお姫様抱っこされた。
「すんません、騒ぎ起こしちゃって。」
「ありがとうございます。ミソノさん、並びにみなさん。」
綺麗な部屋だった。この町で一番高い部屋だろう。
ミストラとシグマはいつまでもいていいって言ってくれたよね。
天蓋つきベッドで横になる。良い香りと疲れと多大なる安心感で私は眠りについた。
朝になったらしい。いつも着けてる時計を見ると、現在、6時。早朝だ。
明かりキノコを試そうと、上の明かりを見ようとすると、薄いカーテンから、太陽の光が降り注いでいて、私は泣いてしまった。
頑張った、本当にこれまで死なずに生きてこれた。
涙が頬をつたって、ぬぐってもぬぐっても全然枯れない。
戸棚が叩かれた。
「ミーナ、起きたか?大丈夫か?」
ミストラの声だ。私はミストラの事など全て忘れてしまったのに。
どうしようと思っていたら、ミストラは開けずに消えてしまった。こんな早朝から私のことを心配してくれた。安堵感でいっぱいになる。
私は、ゆっくり毛布に入ると、また眠ってしまった。
そして、また起きると、簡単なパンとスープが台の上に置かれていた。
空腹を感じたので、パンを一口放り込むと、香ばしさからまた安堵した。
ミストラとシグマに会いたい。そう思った私は、食事を終えると服を着替えて二人を探しに行った。




