8話 ドラゴン少女生活(後半)
元々は家を建てて、暮らすということも考えていた。
あの最強ドラゴンにとっての隠れ家になればいいけど。
「ナキちゃん、起きて下さい」
ん?ルルか。
そろそろ起きるとしようか。
そして目を開ける。
ここは?って異世界か。
どうやら、寝ていたようだ。
さてと、今日は何するか。と思っだけど、寝ていたから夕暮れになっている。
ご飯を作らないとダメなのか?いや待てよ、ルルって作れないのか?
「ルル?ご飯って作れる?」
「はい。作れますよ」
あ、これはラッキーかも。
「あの、ナキちゃん。やり方を教えてください」
「あ、そうだったね」
この家は、オレがいた元の世界にしたから。分からないはずだルルにとって。
オレはルルに、この家のことを教えた。具体的には、料理の仕方や部屋などを紹介した。
「なるほど、分かりました」
料理を待っている暇、簡単にこの家を紹介しようと思う。
ルルに説明した通りに言う。
まずこの家は2階建てで、1階はリビングや洗面所などがある。2階は、4つ部屋があってそれぞれ、自分の部屋とルルの部屋がある。2部屋はまだ使っていない。
そろそろ出来たと思うので、食卓に行く。
この世界に、オムライスというのがあると分かった。
「これ、オムライスか?」
「はい。そうです」
頂きます。と言い食べる。
うん。美味しい。
「ナキちゃん、美味しいですか?」
「美味しい」
「それは、良かったです」
この最強ドラゴンが料理できるなんて⁉︎と驚く。
「あ、一応言いますけど、100年振りの料理です」
100年振りの料理をよく、人に食べて貰えると思ったな。
「まぁ、100年振りでも美味しいけど」
「ありがとうございます」
オレは食事を終えて、お風呂に入り寝る。
ていうかこの家、なんか整え過ぎな気がする。
水も出るし、火も出る。どこから蓄えているんだろう?魔法なのか?
考えても、よく分からない。
まぁ、暮らせるならいいや。
※
朝になった。もう朝だ。
さてと、やりたい事があったんだった。
オレはルルを置いて、冒険者ギルド会場に行く事にした。ルルには事前に知らせてある。
冒険者ギルド会場のクエスト掲示版を見る。
朝早く、来ないとクエストが無くなるから来た。
お金がないという訳でも無いが、異世界に来たなら、一度はクエストというのをやろうと思う。
討伐系で、何かあるか?
セーフのものは……。
ウルーガを七匹か。それだと物足りない。
ゴブリンの群れ1つ討伐でいいか。
この2つやるか。合計金額は銀貨10枚か。
取り敢えず、頼むか。
「この2つのクエストをよろしくお願いします」
「はい。分かりました。一つお願いがあります。最近、魔物の活性化が進んでいるので気をつけて下さい」
魔物の活性化か。もしかして、あの最強ドラゴンを解いたからか?
※
オレは森に行く。上位の森だ。
以前と何か様子がおかしい気がする。
こんなに凶暴だったか。
今日のウルーガは、赤い目に黒い毛を纏っていた。
以前は白いかったのに。
文句を言っても仕方ないので、倒す。
剣を装備して、自己流、氷の剣で倒す。
ん?避けた。
あれ、おかしい?なぜここまで強くなっている?
あの、受付嬢が言った通りか?確か、活性化してるって。いや、多分無いと思う。
ここが、上位の森だから。
魔術で。オレの魔術と魔法は多分、普通の人よりも早いと思うから。
「火炎魔術 フレイム」
よし、当たった。
一匹倒した。
何とか、魔術で倒すことで行かないと。
そしてオレは、クエスト通りウルーガ7匹、ゴブリンの群れを倒した。
ゴブリンは、そんなに強くなかった。
冒険者ギルド会場に行って、報酬を貰う。
飛んで、家に帰る。飛ぶのは遠いからだ。
家に着く。
「ただいま」
「お帰りなさい。ナキちゃん」
まだ、昼か。
こうして、オレの女の子生活が始まった。
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