一位襲来
スキルの必要魔力が突然下がったので、私は一度この水の中のような場所から外に出ることにした。
それは、ある人を待つためだ。そいつの行動は全く読むことができないが多分、ここに来ると予想する。
この水の中のような場所は何か予想がついているので外に出るのに恐怖は無く、出る方法もなんとなく理解している。
ただ呼びかけるだけだ。
「うあいう、あえお………」
そうだ、声が出せなかった。新しくスキルを作ろうとすると
どこからともなく男の声がした。
「開けてやれ謎生物、ご主人様が出てくるぞ」
すると、目の前の壁が割れ外に出る道ができた。
外に出て見つけた男は髪の毛は朱に染まり目はサングラスをかけていて色はわからない。服装は上下どちらも白で服の裾に付着した赤いシミがよく目立つ。
一見初めて見る男でありながら私にはその男が誰か想像ができた。
その時その男が喋りかけてきた。
「久しぶりだな9位。随分と可愛らしい姿になったではないか。やはり俺の予想は当たっていたようだな。封印をしておいてよかった。解除するぞ。」
そう男が言った時ステータスに変化が起こったような気がしたので確認した。
ステータス
名前 甲賀白桃
職業 魔王
年齢 2歳(17歳)
性別 男
HP 80/100(15000/15000)
MP 39000/100000
攻撃力 10(100000)
防御力 10(100000)
素早さ 10(100000)
魔力 100000
精神力 10000
スキル
魔物生成 レベル1 スキル生成 レベル1
アイテム生成 レベル1 貫通魔王拳 レベル1
テレパシー レベル1 年齢変更 レベルMax
総合武術 レベル90 知の泉 レベル45
忍耐 レベル80 覇の威圧 レベル60
また目の前の男が喋った。
「これで元の身体に戻れるようにしてやった。ついでに他の年齢に変えれるようにもな。スキルは元のお前の実力のままであるし。ステータスの数値も最高値である。感謝しろ」
【年齢変更】元の自分の年齢へ戻し目の前の男と話を出来るようにした。
「久しぶりだな1位、私の身体を元に戻せるようにしてくれて感謝する。しかし、良かったのか?
あの邪神にバレたらどうする」
そう、この男こそ、4つのランキング
「あれはここにいる」
そう言って一位は空間に穴を開けそこからあの軍服を着た男を引っ張り出した。
一位はまた話した
「こいつは管理下に置いた。また、他のやつに手を出されたら面倒だからな」
そうか、それなら良かった。
そう思い私は一位に話しかけた。
「お前はこれからどうするんだ?」
「帰る」
一位はそう言うと空間にまた穴を開け帰っていった。
その帰り際に
「9位、貴様はこちらの世界で好きに楽しめ。ただ理性はしっかり保つんだな」
そう言って消えていった。




