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才媛伝  作者: わかめうどん
出会い
6/9

第2章「学問所編・護衛編」ep.1

皆様、第2章へと突入しました。これからどんどん話が展開されていきます。更新できるのは不定期になってきていますが、皆様のお時間が空いているときに、今日は更新されてるかな?とのぞきに来ていただけたら、幸いです。

ーー久習館(きゅうしゅうかん)での授業が始まり、10日になる。

 その授業内容とは過酷なもので、ある程度は何でもできる小楓(シャオフォン)にとってもハードなものだった。小楓(シャオフォン)にとって大変なものであれば、当然、天才肌でない徐熹(シューチー)にとっては、地獄としか捉えられないものである。

久習館(きゅうしゅうかん)での講義内容は、主に4つ。武道、書道、経書、歴史・思想だ。久習館(きゅうしゅうかん)は皇族や優秀な官吏が多く出ることもあって、一つ一つの授業に力が入れられている。何か一つでも単位を落とすと退学となる。

 そして、入学者が何よりも恐れている()()。……それは、第二皇子、唐星宇(タンシンユー)だ。彼は武道の講師で、ちょっとしたミスでも重い罰を与えると有名だ。例えば、(かた)を少しでも間違えると、逆立ち15分を命じたり、木刀で打ったり。とにかく無言で厳罰を与えるので、学問所の生徒やほかの講師たちにはこう呼ばれている、『無言の貴公子(プリンス)』。


「はぁ~、今日も疲れたわ~。小楓(シャオフォン)、脚を揉みなさい。筋肉痛がきてるの。」


 いかにも高慢そうな様子で徐熹(シューチー)小楓(シャオフォン)に命じる。


「はい。」


 小楓(シャオフォン)はいつも通り、徐熹(シューチー)の脚を揉む。すると、徐熹(シューチー)が口を開いた。


「お父様とお母様は何のつもりかしら。私をこんな学問所に入れるだなんて。あの冷酷な第二皇子に木刀で5回も打たれたのよ?か弱い女子(おなご)に手を出すなんて⁉お母様には第二皇子に会ってみるよう言われたけれど、ちっとも考えは変わらないわ。第二皇子なんてまっぴらよ。」


 憤った様子でそう語る徐熹(シューチー)の後ろには星宇(シンユー)がいる。そのことに気づいていない様子の徐熹(シューチー)に慌てた様子の小楓(シャオフォン)は言う。


「お姉様、…あの、……。…殿下が後ろに。」

「えっ。」


 後ろを向くと本当に第二皇子がいる。驚き、よろめいた徐熹(シューチー)を支える小楓(シャオフォン)に向かって、星宇(シンユー)はこう告げた。


小楓(シャオフォン)、お前はこちらに来い。話がある。」


(……?)


 そう告げられて向かった先は、第二皇子の執務室。比較的実用性を重視されて造られたその部屋で星宇(シンユー)は告げた。


「お前には帝の護衛についてもらおうと思う。」

「ご、えい……?」

「ああ、そうだ。お前は武道の成績が首位であるとともに、ほかの教科の成績も首位であると聞いた。今まで数年間、久習館(きゅうしゅうかん)で講師をしているがお前ほど優秀な者は見たことがない。陛下の護衛に最適だろう?」


(陛下の護衛…か。)


「分かりました。」

「では、さっそく来月の園遊会での護衛を王月(ワンユエ)たちとやってもらう。これから帝が参加される行事にはお前にもついてきてもらうが、それ以外の時間に関しては、久習館(きゅうしゅうかん)にて学問にはげむことだな。今日の話はこれで終わりだ。」


 小楓(シャオフォン)は執務室を出て、寝室へと向かい、眠りについた。








徐熹シューチーは第二皇子との縁談に嫌気がさしていますが、徐琳シューリンは乗り気です。だから、こんな状況になってます。

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