閑話 愚者の思惑
ネバエバ始めました
とある屋敷の一室にて、二人の人族の男と一人の魔人族が居た。
人族の男はオルコット伯爵家当主デルゴ・オルコットとメルゴール伯爵家当主ギーズ・メルゴールであり、二人とも古くからワームルスに使える貴族であった。
そんな二人と話しているのは魔人族一人、背中は酷い猫背で丸まっており、顔も酷く醜い姿だった。
「ヒッヒッヒッ、お二方が手を貸して下さるのならば必ずやワームルスは落とせましょう」
「ふん、エリオット王が消えた暁には我々に相応の地位を貰える約束……違えるなよ?」
「ククク、これが成功すれば地位も金も何もかもが思いのままになるのだな」
デルゴとギーズは来る未来に想いを馳せて歪んだ笑顔を浮かべる。
しかし、二人は気付いては居ない……魔人族の目に二人など写ってなど居ないことに……
そんな三人の密会を扉の隙間から覗く四つの瞳……その持ち主は密会者のデルゴとギースの子供であるオルディンとヘルメスである。
「御父様……堕ちるところまで堕ちましたわね」
「愚かな……父上達も俺達同様に小物なのに過ぎた望みに身を焦がすとは……」
二人は自身が小物で有ると自覚しており父達が小物と知ってる。
二人の脳裏に浮かぶのは二人の聡明な母達である、母達二人はママ友でもある。
『いいですかオルディン、ヘルメス。もしも、あの愚か者二人が過ぎた野望を抱いた時は……』
『即王へ報告ですね! 母上!』
『貴女達は確かに小物です……ですが貴女達は聡く人望が有ります立場をわきまえるのですよ』
『分かりましたわ! 御母様!』
二人の行動は早かった、直ぐに母親達へと文を送り部下達や商会の者達の元へと身を寄せる。
そして信用に足る使用人を使い王の元へと見た物を報告したのだった。
オルディン達の報告を受け取った国王エリオットの息子ライオットは一通り報告書に目を通すと小さくため息をつく。
「自体が動いたらオルディン、ヘルメス嬢を救出して差し上げろ」
「はっ!」
ライオットはそう指示すると父エリオット元へとむかうのだった。
その時愚か者二人の処遇が決まったのだった。
短い外伝です次回は本編です




