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負け悪役貴族に転生した俺は推しキャラである師匠を攻略したい  作者: えん@雑記


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第425話 まわりまわって

 貴族が乗る中の見えない馬車に乗り現場へと向かう。

 目的場所はもちろん旧スニーク邸。


 少し子供っぽいのが増したアリシアとは今朝別れた。

 俺の偽物は聖騎士隊の副隊長アメリンががしてくれるそうで、今頃は転移の門を抜けてファーストの街に向かう所だろう。


 その2人と別れてから。

 俺の横にいたアンジェリカが『ファーストの街ってクウガ君がいる所よね? 奥さんだけ向かわせて手出されたりして』とか言って来たので、ちょっとだけ喧嘩になる。


 そんな大事な事、2人と別れてから言う!?


 アンジェリカからは『冗談だし、そのためにアメリンをつけたわよ。あの子男が嫌いだし』と謝罪を受け取ったが俺の怒りはくすぶっていて、成功以来報酬を2億に引き上げてもらった所で話が付いた所だ。


 窓に黒幕がついた貴族馬車の速度がゆっくりになっていく。


 旧スニーク邸に近づいて来たのだろう。

 

 ウィリアム=スニーク。

 晩年はちょっとボケていたらしいが、アリシアは貴族を捨て最終的には俺と一緒になった。


 本来であれば、アリシアと俺の子供が貴族を継いだり、それもだめなら親戚などが継ぐのが基本であるが、今回はお家断絶。

 跡継ぎのいなくなった屋敷は闇組織に買われ、闇カジノとして運営されている。との事。



 かっぽかっぽ。と手入れされた門が見えると以外にも馬車が多い。

 屋敷前では数人の人間が馬車を誘導までしてる……闇カジノ? 全然オープンなんですけど。



 馬車がとまると、扉が開く。

 仮面をした若そうな男性が俺の手を握っては外に出してくれた。

 


 報酬が凄すぎて二つ返事で依頼を受けたんだけど『闇組織』って何!? 

 闇カジノはまだ納得できる、小さい貴族が行う秘密裏の賭博場だ。


 でもその、聖騎士隊でも手こずる闇カジノって普通は運営無理だろ。

 どうなってるんだこの街。



「お客様?」

「え。何?」

「…………紹介状を」

「ああ! はいこれ」



 事前に渡された偽の紹介状を男に見せる。

 男のほうも俺のほうも仮面であるが、今回の仮面は目しか開いてない仮面。



「…………少し湿ってますし、色がその」

「ああ。今朝珈琲こぼした」



 聖騎士隊が苦労して手に入れた『本物の入場券』との事。



「…………本物のようですね。ではあちらへ」

「俺が言う事でもないけど、そんなあっさり入れていいわけ?」



 俺としてはここで偽客と正体がばれて暴れるほうが楽しい。

 そのほうが仕事をしてる気分になるからだ。


 アンジェリカ曰く『そんな事したら商品持って逃げられるでしょ?』ともっともな事を言われた。



「失礼ですがお客様は初見で?」

「ああ。美人からたまには息抜きしてこいって貰った」

「では。こちらの施設は紹介状を持っていれば誰でも好きなだけ遊ぶ事が出来ます。飲食無料はもちろん、お好みであればスタッフと個室に行く事も」

「まじで!?」



 思わず素の声が出る。

 飲食無料は当然として、スタッフと個室ってその。



「……エロイ事も」

「わたくしの口からは、ですがお客様達は満足して部屋から出ていかれます」

「ってかそんな自由にしたら危ないでしょ……」

「所がです。この屋敷には対魔法結界から闇闘技場に出ていた猛者などが用心棒にいます」



 もしかしたら俺がこの屋敷で暴れたせいかもしれない。

 そこから補修された感じもするし。


 扉前の自信満々の声に頷くと。「ごゆっくり」と返事が返ってくる。

 扉を開けた先は用心棒と思われる男達が威圧的に座っていた。


 なるほどねぇ……。

 教えられた地下の階段を降りると他のカジノと同様に世界が変わる。


 色鮮やかな光に、ダンスステージ。

 小さいがバーもある。


 客層は闇カジノよりも上みたいで、ドレスコートをまとってる人が多い。


 カウンターでコインに変えた。その枚数なんと250枚、これ全部経費で落ちるって言うんだから、さすが聖騎士隊。



「お客様? コインはここに……」

「え? ああ……景品みてた。ネクロノミコンがあるって聞いたけど何枚かなって」

「66億枚です」

「もっかい」

「66億枚です」



 俺の借金より多いじゃねえか!!

 アンジェリカに騙された!!


 どうりで報酬が2億ゴールドだよ! 2億ゴールド払っても、コイン1枚10ゴールドだから余裕で黒字だろ。



「お客様?」

「え……ああ……随分高いんだね……ほ、本物なのかな?」

「あの魔導書は。とある魔女が数年前に手放した品物で、鑑定書もありますね」

「魔女?」

「ええ。出産が近いそうで、その出産のために手放した。と聞いています」



 うーん。

 どこかで聞いた話だ。


 メルナも昔、ネクロマスターを倒した。とか言っていたような。



「交換されますか?」

「いま250枚しかないからね!?」

「ではごゆっくり」



 もっと情報が欲しいな。



「もっと話を聞きたいんだけど」

「個室希望であれば5万枚になります」

「そ、そう」



 流石にスタッフは無料じゃないのか。

 でもまぁ……そのなんだ。



 元々メルナが持っていた物で、俺がバラバラにされた&お腹が大きくなったので金策のために売った。

 で、売ったのはいいけどここの景品にされて聖騎士隊はそれを手に入れたい。

 さらに、俺がそれを手に入れないといけない。


 なんだろう。


 因果応報というか。無駄な事をしてる気がする。


 スロットの島にいきメダルをかける。

 1回に3枚入り5ラインのゲームだ、目押しは出来なく自動で止まるのを繰り返す。


 1時間もすると250枚のコインが540枚になった。


 普段の俺だったら喜ぶんだけど……66億枚は遠い。

 依頼を断る。って手もあるんだけど、断わりにくいよなぁ。

 俺がバラバラな時に随分と助けてもらったらしいし。



「一度帰るか……」



 カウンターにコインを預けて屋敷を出た。

 送迎の馬車と次回の入場券を貰い直ぐに蜃気楼の城へと帰る。


 俺を見たメルナが怪訝な顔で出迎えてくれた。



「アリシアに捨てられたのじゃ?」

「俺が捨てるって選択肢は?」

「ないじゃろ」

「それよりも、ちょっと聞きたいんですけど……」



 城に入りながらこれまでの事を簡単に話す。



「と、言う事なんですけど」

「確かに売ったのじゃ。でもワラワも馬鹿じゃないしの封印してるのじゃ」

「そうですよね。本物なら景品にするよりも自分で使ったほうがいいでしょうし」

「で。それを取り返せって依頼なのじゃ?」



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