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負け悪役貴族に転生した俺は推しキャラである師匠を攻略したい  作者: えん@雑記


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第421話 そうだ。外に行こう、ギルド公認のひも

 外の世界を軽く回ってみる事になった。

 俺が眠っていた6年間を確かめる……と金策がメイン。


 小舟の上で、俺の現在の奥さん? もしくは内縁の妻2号……いや彼女件、サクラの母。アリシアの独白を聞き、答えを言った所だ。



 結果的に、前から思っていた事をちゃんと伝えた。



 ってかだ。



 小舟の上で「大事な話があるの」って言われた時は『実はあの子の父親はクウガ君なの』って言われるのかと思って緊張した。


 話してくれた内容は、いかにアリシアがうかつでドジで俺に迷惑をかけて暮らしていたか。を長く聞き。


 クウガに借金をした時に体の提案もした。との事。


 別に俺は新品厨じゃないし、いやね。良くは思わないよ? でも俺だってバラバラだったんだし大きな事は言えないし、言ったらDVだろ。



 むしろここまで良く我慢してくれた。と思うし、たとえ。

 浮気されたとして、俺が甲斐性なかった。と言う事が証明されるだけ。


 アリシアを『超めんどくさいヒロイン』と言ったが俺も『めんどくさいモブ』なのだ。


 こんな俺に10年以上も好きって言ってくれるんだ、ありがたい事だよ。

 なのに、俺のせいで莫大な借金がある。


 その金額なんと。





「……100億枚か」

「ごめんね」

「もう謝らない事!」

「わ、わかったよ、クロウ君ごめんね」



 アリシアは慌てて口を手で押さえた。



「アリシアらしい……努力だけしてね。サクラも真似するし」

「う、うん」



 100億枚ってあれだよ?

 相場が変わってなければ地球にいた頃は金貨って1枚10万ぐらいの価値あったから1000億円って所だよ?


 …………あれ?

 そう考えると案外安い?

 あの当時の日本の国家予算って100兆ぐらいだったはず。

 

 よくテレビでどこかの政治家が何億も脱税した。とかニュースになった。

 それが100人も集まればすぐに100億枚分になる。


 それに終盤に売っていたレアアイテム『精霊のビキニ』なんて32000ゴールド。

 枚数にすると32000枚。


 って事は32万2500個集めれば完済だ。



「駄目じゃん」



 もう少しで何か閃きそうだったのに。



 せっかく宝の山があったのに温存していたら全部掘られていたのショックはでかい。

 予定では、その金を使ってサンの借金を返し、家を改築し優雅に暮らすつもりだったのに……一家で造花作りとは情けない。




「クロウ君!?」

「ああ、ごめん。一人でちょっと考えて事してた。さて陸が見えた……アリシア達って月に何度か街に行っているんだろ?」

「うん。返済や食料の調達や手紙など聖都の冒険者ギルド、聖騎士隊に助けてもらってる」



 なるほど。



「じゃ。まずはギルドに行くか」

「ついてくよ!」




 湖畔を抜けると周りの空気が一気に変わった。

 魔力の霧の効果が無くなったのだろう。

 ボート置き場では小さい小屋があり聖騎士隊が釣りなどをしている。


 俺を見ては数人の聖騎士隊が剣を抜いて構えだした。



「まって! 私です! アリシアです」



 アリシアが小舟から叫ぶと、聖騎士隊は剣を収める。

 俺が小舟を岸につけると、見た事もない顔の聖騎士隊は俺を変な目で見始めてる。



「じゃっじゃっじゃーん。この男性こそ! クロウ君です!!」



 俺を兵士3人に紹介する。

 紹介するんだけど紹介の仕方がマジシャンが最後に決めるポーズの用で聖騎士隊は顔を見合わせた後、小さい拍手をしてくれた。


 恥ずかしい。



「……クロウベル。ええっと君達は?」

「はっ! 次元城の警備を任されている聖騎士隊です。自分は──」



 個別の名前までは別にいいや。

 握手の手を差し出すと名前を言いながら握手してくれた。

 まぁ聞いてないけど。



「この人達は漁師の人達が迷わない様に警備してくれてるの。それにたまにお城から魔物が飛んで行ってね街に被害がないようにも」

「へぇ……」

「それに毎回造花買ってくれるんだよ?」

「へぇ……」



 俺が同じ言葉を言うのは、アリシアが嬉しそうに話すのに、聖騎士隊の3人は俺の目線を外したからだ。



「アリシア。何時もどうやって売ってる?」

「どうって、造花を売るだけだよ?」



 良いから、実演してみて。と、言うとアリシアは造花を1本だして1人の聖騎士に《《手渡す》》。

 それも手を握る感じだ。



「なるほど?」

「どうしたのクロウ君」

「いや……もう100本ほど買うよな?」



 俺が聖騎士の1人に《《優しく》》たずねると、目線を合わせないまま頷き始めた。



「クロウ君!」



 俺の真横から高密度の魔力を感知した。

 熱した鉄球を直にあてられているような魔力、アリシアの手にひらには小鳥サイズの炎の鳥が浮いている。



「脅しはだめだよ? 善意で買ってくれてるんだから」

「いや、だから善意で買ってもらおうと」

「ク・ロ・ウ君」



 こいつら絶対に邪な気持ちで買ってるぞ。

 なぜに俺が怒られないと……まったく……聖騎士隊を見るも誰も俺と目線を合わせない。



「脅したらだめだよ?」



 脅してないのに……。


 でも、ここの治安を守ってくれてるのも事実か。

 リーダー格らしい男の肩にてを置く。



「これからもよろしく」



 小刻みに震える聖騎士隊から馬を借りて湖を後にする。

 アリシアを前にして俺は馬を操る。

 可愛いお尻が俺の股間を刺激するけど、ここで興奮するわけにはいかない。



「クロウ君……あのお尻に」

「何も言わないで」

「はーい」



──

────



 聖都タルタンについて馬を預ける。

 まずはギルドにいって各種の手続きをするらしい。


 この街の冒険者ギルドは始めていく。


 冒険者ギルドってのはどこも同じ感じで、飲食できる場所。掲示板。ギルドカウンターで構成されている。

 粗末な扉を開け中をぐるっと回すと何人かと眼があった。


 アリシアはカウンターに行き、箱を取り出す。

 造花が入っていて、女性のギルド職員は俺をチラチラ見ながら数を確認。

 金額を提示しアリシアも納得しだした。


 その後2人は何やら話していてアリシアが俺に振り向く。



「クロウ君。こちらがギルドの職員でシャロンさん」

「……どうも、クロウベルです」

「初めまして、本当に居たんですね……その肉体再生おめでとうございます」

「ありがとう」



 ちょっと引かれてる。



「ついでに聞くか。報酬が10億ぐらいのクエスト無い? 10個ぐらいあれば一番いいんだけど」

「…………ご冗談ですよね」

「本気なんだけど」

「聖都ではありませんね。そもそも冒険者登録は……」

「無い!」



 胸を張って言う。



「でしたら、アリシアさんのランクで言いますけど現在Aランクに高額報酬はないですし、アリシアさんは特級扱いで危険なクエストは除外されています。理由のほうはわかりますよね?」



 有無を言わせない一言だ。

 聖女だからでしょ? 聖女が危険なクエストで死んでも困る。ってのが理由だろう。


 でも、この聖女ガンガン死地に行くけど、それはいいのか?



「ごほん。以前は特例でしたので」

「まだ何も言って無い」

「ごめんねクロウ君……あと、はいこれ」



 アリシアは俺に金貨10枚を渡して来た。



「これは?」

「アリシア様にはとある理由の仕事があります。いえ、そのギルド内なので大きな声ではいえませんが特級のほうです」

「すこし回復魔法をかけて回るだけだよ? 時間がかかるからその10枚で時間を潰してくれれば……あっ大丈夫。シャロンさんも一緒だからクロウ君が思ってるような事は」



 だから何も言ってないからね!?

 別に、俺に黙ってエロい展開とか一切考えてないのに。



「じゃっ、予約していた宿で」

「うん」



 ヒモ生活な俺は金貨10枚をもってギルドを後にする。



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