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人外討魔伝記  作者: 一ノ瀬カイヒロ
第4章 徴血の行方
85/85

第84話 大人とは……

∠(`・ω・´)

そんな訳で、ブラが壊れたから繁華街に来てます。


街の商店街でも買えはするけど、あのホックの壊れたブラは、繁華街のランジェリーショップにしか売ってない、私のお気に入りだった。


カワイイ下着って高いけど、下着一つで気分が上げたり出来るからバカに出来ない。



「いらっしゃいませ〜!」



店員さんの可愛らしい声が店内で響いて、私は早速採寸してもらった。


そしたら……



「85のEですね」



前に測った時よりも、やっぱり胸が大きくなってた。


サイズもDからEにレベルアップ。


でも仕方がなかった。

だって2ヶ月近くも引きこもってたら、そりゃ大きくもなるよね!?



精神(メンタル)にキテたとはいえ、運動しとけば良かったよ………。



それにしても、痛い出費だなぁ…。

今あるブラも、全部買い替えないといけないし。


とりあえず、シンプルでカワイイ物を、上下セット5点だけ購入。


それでも軽く1万円超える事になるけど……。




「ありがとうございました〜!」




買った物を下着ブランドの紙袋に詰めてもらって、私はお店を後にする。


色々時間が掛かって、時刻はもう18時。


早く帰らないと、龍太郎りょうたろうがご飯作って待ってる。

私は足早に帰ろうと、歩行者天国を歩きながら、最寄りの駅入り口へと足を進めようとした……。



「あ、君がそうだね?」



突然、私は声をかけられた。


振り向くと、多分…50代後半くらいかな?

天然パーマの七三で、目が細い………控えめに言って気持ち悪い男の人が、私に話かけてきた。



「え、な、何ですかアナタ?」

「ん? イヤイヤ、君でしょ? アプリで僕と会おうって約束したじゃないか」



身に覚えのない約束をしたと言ってきた男の人は、私の手を……恋人繋ぎのように絡めてこようとする。



イヤ、何この人、気持ち悪い!



「ちょ、何ですかアナタ!?」

「イヤイヤイヤイヤ、その○○○(下着メーカー)の紙袋と、その大きなおっぱいが特徴だって、君がメッセージ送ったでしょ?」




ゾワッッッ!!!




全身に悪寒が走った。


この人、私を誰かと勘違いしてるみたいだけど、メッセージのやり取り聞いた限り、多分パパ活だと思う。


そう思うと、目の前の男の人が余計に気持ち悪く思えてくる!



「ホントに違います!

私、アナタの約束の人じゃありません!!」

「え〜?本当にそうかな?

僕は絶対にそうだと思うんだけど、本当に違うの?」

「違います!!」



なおもしつこく私に言い寄ってくる男の人に、私はNOを突きつけるけど、この人は自分を過信してるのか、どこか私を見下している様な下卑げびた視線を向けてくる。


私の身体をジロジロ見て、最後に私の顔を見る。



「んじゃあ君で良いから、ちょっと僕に付き合ってよ」



………は?


"君で良いから?"


なんなのこの人??

デリカシーが無いにしても程がない?



「付き合ってくれたら、10万上げるからさ、ね?」



普通に笑ってるだけなんだろうけど、この人の笑顔が心の底から気持ち悪い!


それどころか狂気すら感じてしまう!!


良識良心を、お母さんのお腹の中に置いてきたみたい……。



「ちょっと僕のお願いを、聞いてくれるだけで良いからさ」



こんな人集ひとだかりの多い中で、喧騒けんそうが男の人の気持ち悪い言葉をさえぎって、道行く人の耳に入ってこない。



悲鳴を上げようとした、その時だった。




「オイ」



ガッ


聞き覚えのある声が聞こえた。

その方向へ、目を向けると……



「アタシの連れに、何か用か?」



タバコを咥えながら、男の人の腕を掴み上げて、修羅の様な顔付きで睨みつけているのは、セツさんだった!



「な、なんだキミは?」

「アタシの連れに、何か用かって聞いたんだよ?」



男の人が腕を振りほどこうとするけど、セツさんの指はまるで鉄みたいに食い込んでる。



「き、君は僕を誰か知らないのか!?

僕は…」

「誰だよオマエ?」



男の人が声を荒げようとした時、セツさんは被せるようにし男の人言葉を遮って「誰だ?」とただす。


男の人は、セツさんの顔を見て固まった


もう、なんと言って良いのか……。

言うなれば、まるで仁王の様な顔で、男の人を睨みつけている。



っていうか、あんな顔のセツさんを初めて見た……。



あまりの形相に、男の人は内心ビビった様子で、何も言わずに私達の前から、足早に姿を消して行った。



「………はぁ、ありがとうございますセツさん」



思わず溜め息が出るくらいに、気持ち悪かった男の人が逃げてくれ、私は心から安心して、セツさんにお礼を言う。


セツさんは私の頭をワシワシ撫でて、「いいってことよ」と、タバコを咥えて火をつけながら笑顔を私に見せてくれた。



「最近、変な奴が彷徨うろついてるから、気を付けろよ?」

「はい、ありがとうございます」



見た目派手で、刺青イレズミいかつく思える印象だけど、セツさんってホントに頼りになるなぁ。



スゴい服装だけど。



クロスストラップのクロックトップを着て、肩のトライバルタトゥーをシアーメッシュの可愛さでいかつさを相殺している。

そしてローライズのホットパンツに、厚底チェーンブーツ。


セツさんの服装は、所謂いわゆる"エロカッコイイ"服装で、見ててちょっとドキッとする。



腰のクビレもすごくキレイ……。



「フフっ、あんまり見られると照れるな」

「あ、ご、ごめんなさい」

「かまわねぇよ」



全身黒色でセクシーさと、赤い髪が抜群に合ってて、つい見惚みとれてしまったよ////


私もいつか、ああいう風になれるのかなぁ?

それにしても、



「セツさん、どうしてここに?」

「ああ、仕事で今夜クラブで会う約束の人間が居てな」



クラブって、たしか陽キャ達が集まってお酒飲んで音楽爆音で鳴らしてる、あのクラブかな?


何年か前のドラマで、テレビで再放送されてたくらいにしか知らないけど。

それに、イメージ的に犯罪の温床おんしょうになってるけど……



「昔はそうだったな。

けど今は、入るのに身分証明書が必要だし、金属探知ゲートを潜って入る所や、ボディチェックの必須義務もあるぞ」



そうなんだ、知らなかった。



「今はまだ、クラブが開くまで時間があるからな。少しブラブラしてるだけさ」



……セツさん、ある意味スゴイなぁ。


私、そんな格好で彷徨うろつくなんて出来る勇気無い。


そしてソレを着こなしてるセツさんがスゴイ。



「人間、経験を積めば何でも出来るさ。成人したら、連れてってやろうか?」

「経験か……じゃあ、その時が来たらお願いしようかな?」

「ああ、そん時はまかせな」



大人っぽさが出たウィンクをして、もう少し軽く言葉を交わした後、私はセツさんと別れて電車に乗って帰って行った。

セツさんは千里眼で、私が電車に乗るのを確認した後、ご飯でも食べて行こうかと思って歩き出そうとした。



「あの〜、すみません」



けどその時に、セツさんの背後から誰かが声を掛けてきた。



声を掛けてきたのは……




「お姉さん、ここ喫煙(きつえん)禁止区域なんですよ。違反したから、罰金として1.000円を徴収(ちょうしゅう)します」




喫煙きつえんパトロールという文字をデカデカと載せたタスキに、工事用の反射ベストを着た60代のおじいちゃん達に、街中でタバコを吸ってた事を注意されて、1.000円の罰金を徴収(ちょうしゅう)された。



「あ…はい、すみません」



====================================


同じ頃。


セツさんに迫られて、ビビって逃げ出したあの男の人は、駅から少し離れた所で、約束した筈の女の子が来るのをイライラしながら待っていた。


喫煙所きつえんじょでタバコに火を着けて、どの娘だ?と、目玉だけで見渡していた。



「あ、おじさんだね?この子と約束してたのは?」



声を掛けられた方を見ると、学校を特定されない様に、コスプレとかで使われる簡易かんいなYシャツの制服姿をした、下着メーカーのブランド紙袋を持った、胸の大きなあどけなさが残る少女が1人。


と、セーラー服姿の…………フレネがそこに居た…。



男の人は2人を見比べて、心の中で小躍こおどりして、その嬉しさが顔にも出ていた…。


Yシャツ制服の少女が、物凄く嫌そうな顔をする。



「おじさん、そんなキモ嬉しそう顔しないでよw

この子の気分が沈んじゃうから♪」



いい歳した大の大人がしていい表情じゃない。


少女の前に出たフレネは、男の人の隣に並んで、セーラー服の胸元軽くパタパタ扇いで、可愛らしい下着と、その下着に包まれている胸の谷間を、男の人の興奮に刺さらせ、主導権(イニシアチブ)を取って行く。



「約束通り、まずはあの子からサービスしてあげるから、行きましょ♡」



鼻の下が伸び切った男の人は、それはもう嬉しそうにフレネに引っ張られて行く……。


親子ほどの年の差があるのに、倫理観が働かなければ、悲惨な結果を生む。

のちに、この男の人は、ソレをイヤというほど味あわされる事になるのを、今はまだ知らない。



「あの子が終わったら、キミは何をしてくれるのかな?」

「フフっ、アタシ?」

「そう、キミw」

「お金いっぱい貰えるなら、色んな事、シテあげるわよ♡」



男の人はフレネの誘惑に乗って、鼻の下を伸ばしに伸ばして、ホテル街の方へと行った。

この男の絶望は、まだまだ先の話ですから、もうちょいだけ期待しててくださいね


では、今回は以上です∠(`・ω・´)

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