第3話
表現力が乏しすぎて死にたい、、、。
アライリヤ魔法学園。
五大大陸の東大陸に位置する小さな国アライリヤに建てられたこの学園は、1000人程の生徒が全寮制で通っている。これでも小規模な方で、東大陸で一番発展している国リトーシャでは更に倍の生徒が在学しているらしい。
寮からは学園はそう遠くなく、一本の廊下で繋がっている。
俺ももちろん学園まではその廊下を使用するのだが、
「おい、あいつまだいたのかよ」
「はっ、無属性ごときがこんなところにいたって意味ないだろ」
(まーた、言ってるよ)
近くを歩く生徒の方から聞こえてきた。
聞こえないように小声で話しているつもりなのだろうが思いっきり筒抜けだ。
こんな小言には慣れている。入学した当初から言われたものだ。
学園に近づくにつれ、生徒の数も増えてきて俺をバカにした言葉も増えてきた。嫌な視線も感じる。
気にせず真っ直ぐ自分の教室へと向かうが、途中で3人組の男達がぶつかってきた。
「おおった、すまないねエル君、いやザコ君と呼んだ方が君にピッタリか?」
真ん中に立つ金髪のエラそうな男が言った。
急な出来事でよろけてしまい、地面に手をついてしまった。
他の2人は金髪の後ろに隠れてクスクスと笑っている。品のない笑い方しやがって。
「うるせえ、金髪」
「な!私は金髪ではない!ゴルダと素晴らしい名前がついている!無属性ごときが調子に乗るな!この落ちこぼれが!」
ゴルダは俺を見下し、蹴りを入れた。なかなか痛い。
「雑魚は黙って家に帰って寝てな!」
そう言ってゴルダ達はその場から離れていった。
(俺だって好きで無属性じゃないんだよ)
心の中で愚痴りながら立ち上がる。
この下りを見ていた他の生徒の視線なんか無視して自分の教室へと向かった。
魔法の存在するこの世界ーー通称マギアは火、水、風、土、光、闇、回復、無の8種類の属性が存在する。
6歳になると属性と魔力量を測るのが義務となっているが基本的に無属性以外が該当する。それはどう行った理由か未だ判明されていない。
無属性以外の7種には、初級、中級、上級、最上級、最高級、災害級、魔王級と階級が存在し、魔王級に近づく程扱うのが難しく、高威力の魔法となる。
だが、無属性にはそんなものはないのだ。
該当する人間が俺よりも前に現れたのは、五百年も前の話で無属性について殆ど解明されていない。
魔晶石のように無属性の魔道具も存在するが、実際に役に立つものはなく、その面でも無属性は不遇とされている。
無属性が落ちこぼれとされるのはこのためだ。




