表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セイロンガー外伝2☆わたしのセイロンさん  作者: 月極典


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
28/28

五百旗頭夫妻の駆け引き

『ど正論ヒーロー セイロンガー』のスピンオフ作品。

真由美とセイロンガーの登下校を中心に日常を描きます。

セイロンガー本編はこちらから

ど正論ヒーロー セイロンガー

https://ncode.syosetu.com/n6961kj/


 おはようございます。真由美です!

 今日も元気に学校に行ってきまーす。


 玄関を開けるとスーツ姿のお父さんが腕を組んで立っています。

 

「ハッ、ハッ、フッ、そりゃ!」

 バシッバシッ

 ドンッドンッ

「いやん」

 バッバッバッ

 ドンッ

「あーん、また負けたわぁ! 悔しいもう一本!」


 まーたやってるよ、お母さん……。


 最近、私が外に出てくるまでの間、セイロンさんと『ケンケン相撲』をしているんです。わざわざ首から下だけハニービーのヒーロースーツを着て。


『ケンケン相撲』って知ってますか? 足を揃えて、手だけでやる手押し相撲の片足バージョンです。首から下だけ押すことができて、足が動いたら負けの簡単なルールです。お母さん曰く、バランス感覚と全身の筋肉を使う手軽な稽古だそうですが、はたから見ればただ戯れているようにしか見えません。


 それはお父さんだって苦虫を噛み潰したような顔になるよ。

「真佐江ちゃん、真由美が出てきたよ……」

 あーあ、お父さん不機嫌だ。可哀想なお父さん。お母さんのこと大好きだからなぁ。


「あら、真由美早いわね。それじゃセイロンさんまた明日勝負しましょう!」


「あ、はい。あの真佐江さん、勝負するのは良いのですが……何というか、言いづらいのですが、胸の辺りを押す度に出る『いやん』とか『あん』などの声、やめて頂けますか?」

 セイロンさんには珍しく言い淀んでます。すいません、毎朝変な遊びに付き合わせて。


「あらやだ恥ずかしい、そんな声出てたかしら?」

 このお母さんに恥ずかしいって感情あるのかな? 私は無いと思う。


「はい、声が出る度に壽翁さんの顔が歪んでいくのが見えて、朝からいたたまれない気持ちになるのです」


「えっ、もしかして壽翁さん。妬いてるのぉ?」

 お父さんに振り向いて言うお母さん、めっちゃにやにやしてる!


「ほら、真由美学校に遅れるよ。早く行きなさい。セイロン君、頼むよ」

 お父さん、そう言って家に入ってしまいました。それをお母さんが追いかけて行きます。

「壽翁さん! ねぇ、妬いてるんでしょ? ねぇ、ねぇ!」

 全く、朝から何してるんだか、この両親は。


「すいません! セイロンさん。うちのお母さんが面倒かけて……」


「いや、明るくていいお母さんだと思うよ。だが、俺は結婚したことがないからよくわからんが、なんとなくあの夫婦間の駆け引きに利用されている気がするのだ……」


「駆け引き?」


「すまん、今の話は忘れてくれ。行こうか、真由美さん」


 うーん、駆け引きかぁ。お互い想い合ってる夫婦でも、そんなのが必要なのかな? 学校に着いたらふっこに聞いてみよっと。


 門を出て通りに出ます。今日は変な怪人さんが待ち伏せしてなければ良いけど……。


 最初の頃は海産物の怪人さんが多かったけど、この前は虎の怪人さんだった。次は何かな? パンダだったらちょっと可愛いかもしれない……なんて言ったらセイロンさんに怒られちゃうかな?


 あれ? 通りの向こうから黒い服の集団が歩いてきます。だけど、いつものイーイーうるさい人達じゃなさそう。


 あれは……学ラン!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ