第8話:街道往来
お土産も買えたし、パー伯爵の領都ロズウェルに一度帰ってそれから東南州の州都に向かうべきだと思うんだ。
パー伯爵は伯爵としては2代目で初代伯爵のロズウェル卿の名を冠して作られた街を領都に定めたんだって
ロズウェル卿は、第15代スペイ子爵だった時に大手柄を立ててスペイ地区を含むローランド地方の領主に昇爵し初代ローランド伯爵に。
2代目をお継ぎになった、ロベルト卿のほかアーノルド卿、エドワード卿という3人のご子息に、ご令嬢が何人かいらっしゃるようで…御年70歳をすでに超えているのに現役の軍人だって。
ご子息たちの軍人だし"オールド・パー"と、区別して呼ばれているこのあたりの英雄なんだ。
ロベルト卿の継嗣である、ロナルド卿も軍人で"ヤング・パー"大隊長と呼ばれている。
ロナルド卿の末のご子息である、ランド卿は冒険者で僕の友人なんだ。親子4代が現役軍人ってすごいよね?
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無事お土産も渡したし、張り切って東南州の州都に向かうぞ。
ローランド領を抜けると、グレン領に入る。もともとは一人の領主が納めていたグレン侯爵領だったんだけど後継争いでいろいろもめて2人の甥っ子にそれぞれ伯爵位を与えて相続させたんだって。
今回は、グレンリベット伯爵マレー領には入らず、グレンフィデック伯爵のダフタウン領を通るんだ。
もちろん、平民の僕はお貴族様には縁がないし素通りだけどね、たしか…リンゴが有名だったと思う。リンゴの蒸留酒、リンゴワイン、リンゴのスパークリング…南隣はグレンオード子爵のデュワーズ領、ここも旧グレン侯爵家の分家に当たるらしい。
バル=ブレア子爵のバランタイン領、クライヌリッシュ領のウォーカー子爵、ダルモア領のマッケンジー伯爵と抜けると、マッカイ男爵のフェッターケアン領に入る。
フェッターケアンの中心であるグランピアの町まで行くとあと3日で州都に到着する。
グランピアが州都までの旅程で最後の町になるから、ここで休養を取ってから州都に向かったほうが効率がよさそう。




