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42話

”スミレブルー” なんて素敵な店名かしら?


スミレは 小さな幸せ という花言葉があるのよねぇ。


ブルーなんて・・あたしの髪色だしぃ・・外観もほんっと素敵、あたし好みのお店がこんなとこにあるなんて、通っちゃうかも。


あ、でも外観に騙されちゃダメね。味も大事よ、今日は吟味して食べなくちゃ♪


それにして・・あいつうるさいわね・・


いまでは同僚の中でも仲の良いロティ国騎士団の一人、オズ。


ちなみに、ミューテンから一緒に来たネルも、あたしがこっちに残るなら相棒である自分もって、一緒に残っちゃったのよねぇ。

まぁ、条件はあたしと同じものを付けられていたけど(苦笑)

毎日楽しくていいけどね(笑)


それに・・ネルはあたしの事情も知ってるし、愚痴りたい時とか気が沈んでる時とかも側に居てくれる存在。


相棒で後輩で親友なのよね。


今日はネルは休みの日だからと、最近出来た彼女とデートらしい(笑) 

幸せそうで良かったわ・・


で、今日はオズが最近通い出したカフェで、そこの店主にアプローチしてるらしいことを聞かされていたんだけど、可愛らしい店だからもしかしたらエリも気に入るかもってことで、連れてこられたの。


最初は渋々だったんだけど・・来て正解ね。


あらいけない、あいつが呼んでわね、中に入りましょ。


案内された席について、オズが早々に注文をすませていたみたい。


あたしの好みは大体知ってるから、大丈夫よね。


何気なく店内を見回してみる・・インテリアも可愛いけどごちゃごちゃしてないし、落ち着いてるわねぇ・・


2人用が3席、4人用2席、どちらも人が立ち上がっても見えない高さで仕切られてボックス席になっているし、席を隔てる仕切りの通路側には大きな観葉植物があるから、あまり隣の席を気にすることなく席も立てる。

あとはカウンター席が5席、小さなお店ではカウンター席があると人数入れられるしいいのよねぇ。


ちゃんと考えられてるわねぇ。


今日は二人で来たから二人用席、オズはいつもは一人で来るからカウンターなんだとか。

そのほうが店主とも話せるからラッキーと言っていた。


実はもう交際の申し込みはしてるけど、最初からずっと断られてるって。


好きな人がいるから無理だと言われてるってことらしいけど。


でも婚約印も無いなら、諦められないわよねぇ・・


そう思って、チラリと自分の左手首に視線をやる。


キラリと光るものがある。


外には出さないけど・・コレだけは外せないのよね。


ふぅ・・


「今日の日替わりは何かな~♪めっちゃ楽しみ~」


本当に楽しみみたいねぇ(笑)


メニューを開いて、色々見てみることにする。


んー、なるほど、小さなお店だから回転の速さと作りやすいもの、それでもってボリュームもあるけど安く出来る料理・・

ちゃんと考えられてるわね。


でも、デザートだけは手が込んでる。


どちらかというと、お菓子が専門なのかしら??


いいわねぇ~お店・・あたしもやってみたいなぁとか色々考えていたら、どうやら料理が運ばれてきたらしい。


まだお昼よりも早い時間だから、提供も早かったわねぇ。


「どうぞ、今日のオススメは寒いので鶏肉とほうれん草のマカロニグラタン、栄養たっぷり野菜スープです。」


わぁ~美味しそうね・・


ん・・なんか聞き覚えのある声なのよね・・


チラっと顔を上げる・・・ん”ん”っ!!!!????


え???・・


「リリ????」


「はい???」


と返事をしたその人と目が合うと・・


急にぼっっと赤面して一瞬固まってしまった。


「はっ・・エリ??」


「えぇ・・そうよ?どうしたの?何でここにいるのよ・・」


「え???どうした?リリさん、エリと知り合い??」


「ベルさん~・・・・」


偶々ケイがキッチンから出てきて、瞬時に状況を理解した。


「お客様申し訳ありません、事情はありますが、とりあえず料理のほうが冷めてしまいますので、お先に食べていただけますか?(ニコ)」


そしてエリの耳元で・・


「あとでお話を・・」


「わ・・わかったわ」


「では、ごゆっくり!失礼いたします~」


ベルを引き連れてキッチンへ去っていく。


ケイが一瞬振り返りエリと目が合うと、意味ありげに目を細めた。


ピンクアーモンドの瞳が少し殺気だって感じるのは気のせいだろうか・・






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