33話
ところ変わってエリッシュは。
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凹みますよねぇ・・
だって、せっかく想いが通じて婚約の約束まで漕ぎつけたのに。
こんなに早く物理的距離が離れるとはねぇ。
まぁ、それでも祭りが終わり、やっと日常に戻りつつある世間様に助けられつつ、周りもエリッシュの心情を思いご飯に誘ってくれたり、息抜きに模擬戦を組んでくれたり、お茶会を開いてくれたり(笑)
男友達も女友達も励ましてくれる。
とっっっっっってもありがたい(大泣)
何せ初めて出来た好きな人であり、婚約者(仮)である。
悲しむよねぇ・・(心中察し) みんながこの状態である。
通常勤務へ復帰した騎士団、果ては女性達の中では、エリッシュに婚約者(仮)が出来たのはすぐに広まっていた。
なんせ、あのエリッシュですから(笑)
中には女性に興味なんて無いと思ってた人も多くて、それは驚きっぱなし。
でも・・みんな喜んで祝福してくれる、素敵な人たちだ。
騎士団に至っては、祝いの宴まで開いてくれた(苦笑)
こいつら・・絶対下心あるだろ・・と思いつつも、エリッシュ自身楽しんだ(笑)
気の置けない仲間たちと、ご飯を食べて酒を飲んで、もみくちゃになりながらも・・想うのはリリのことばかり。
リリに会いに行くためにも、日々の仕事きっちりこなしておかないと。
真面目なエリッシュだからこその周りの反応でもあるのだ。
「「「「「エリさん!おめでとうございまぁぁぁす!」」」」」
「2か月後には正式婚約なんでしょう?」
「あ、俺もそう聞きました!」
「正式に整った暁には・・どうかプリム嬢のご友人とのお茶会を・・(切実)」
「だーーーーありがとうっ、だがお茶会はわからないから!リリに聞かなきゃいけないでしょ!」
「その通りでございます~~でもなるべくっお願いしますぅぅ」
「男のくせに泣きべそかくんじゃないわよ!」
「男だからこそ・・・出会いが欲しいんです~~」
「「「「「それな!!!!!」」」」」
「みなさん~~そういうお願いはもっと後でいいんじゃないっすか?」
「ネルっ!?いやいや、お前はモテるからな・・わらかんだろう俺たちの気持ちが!」
「そんなことないっすよ~・・」
「うそだっ!!俺は見た・・つい最近、お前が可愛らしい子と歩いてたのを」
「え・・見られてたんすか?(笑)」
「なにぃぃぃぃ、ネルばっかり!!」
「ただの忠犬わんこなのに!!」
「いや犬呼ばわり・・・」
「はいはーい、うるさいわよ。まったく・・とにかく今日は祝ってくれてんでしょ?騒がないと損よ~」
「そうっすよ~みなさんワイワイするっす!」
「・・・まぁ、それもそうだな」
「エリさん、すみませんでした」
「わかってくれたんならいいのよ~」
「エリさん、ありがとございます・・」
「なぁにネル?暗い話はいまは無しよ?ほら、笑いなさい!あんたが笑ってないと変な感じよ」
「はいっす(ニカ)」
いつもの明るい笑顔になるネル。
何かあったみたいねぇ・・
また時間ある時にご飯誘って、話してようかしら・・
まぁ、嫌なら聞かないけど、一応心配なのよねぇ・・
相棒思いのエリなのだ。
さてと・・あたしはあと1時間くらいで帰ろうかしら。
みんな結構出来上がってて、記憶飛んでる奴もいるみたいだし(苦笑)
1時間後・・
「みんな~あたし先に帰るわよ~お疲れさまぁ・・今日はありがとうっ」
「「「「「「お疲れ様っでぇぇぇすぅぅ~~」」」」」」
「酔ってない奴は、酔ってる組を送り届けること、わかったわね?」
「「「「了解しました」」」」
「ほんとにお願いよ?こいつら放置なんてしたら・・ご家族から苦情が来るわよ?」
「「「「う”・・肝に命じておきます」」」」
「おーけー任せたわよ~ではお願いね~ ネル、まだ残るの?」
「はいっす。 俺酔わないんで、最後まで残って見届けてから帰るっす、ご心配なく!!」
「そう・・面倒押し付けちゃってごめんなさいね?またご飯連れてくから~今日はお願いね」
「嬉しいっす!楽しみにしてるっす!おやすみなさい~」
「えぇ、おやすみなさい」
そんなやり取りをして騎士団を後にした。
空を見上げるとネービーブルーの中に星がキラリと数個見えた。
秋の終わりまであと2週間ほど、冬になる前に一度リリのところへ会いに行こう。
そう心に決めた秋の夜。
ぼぅっと灯る街頭の道が家路を急がせる。
「会いたいなぁ・・リリ」
呟きは暗闇に溶けていく。
遅くなりまして申し訳ありません。
今回は短めです。
次回はエリッシュの休日~




