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27話

シュンとなってた自分に喝を入れて、お姉さまたちの元へ向かった。


話を聞いてもらったら少し落ち着くかもしれない。



屋敷の中をゆっくり歩いて、話したいことをまとめてみる。


さっきは少しパニックになってしまっていたから、お姉さまたちに話すことをしっかり考えておかなきゃ。


ビックリするかしら?


それとも怒られちゃう?


・・喜んでくれたらいいな・・


そうこうしてるうちにサロンへ着いた、中ではお姉さまたちとお義姉さまがお茶をしている。


ふぅ・・


「あの~お姉さまたち、ちょっと話したいことがあって、聞いてもらえないかしら?」


ベルに気づいた3人は目を瞬かせて、


「もちろんよ!!」 と微笑んだ。


ラナが侍女にお茶とお菓子をあとベルの分も用意するように声をかける。


クラリッサは一人掛け用の椅子に座り直し、エレノアはベルを自分の隣へ座らせる。


お茶とお菓子のセットを持ってきた侍女は、空気を読んでサロンから退出した。


もちろん、護衛と侍女はいつでも呼び出しに応対できるように扉の外で待機中だ。



これでサロンの中には4人だけの女子会だ。


「それで、どうしたの? ゆっくりでいいから聞かせて?」


とラナが優しく問いかける。



「あの・・わたし、好きな人が出来たんです・・」


とぽつり。


「「「えぇ!!」」」


驚きながらも三人は目を輝かせていた。


俯きながら話すベルは気づいていなかったが・・


「えっと、その詳しい話を聞かせてもらえる??」



「・・はい、恥ずかしいけど、お姉さまたちに聞いて欲しくて、こちらに来たんです///」


か・・かわいいっ

うちの子がかわいい!!!


考えることは3人一緒だ。



「実は、その好きなになった人っていうのが、先日街へお出かけした友人なんですけど、わたしが勘違いしていただけで本当は男性だったということが先ほどわかったのです。」


・・・

私達はお父様から聞いて知っていたけど・・


とりあえず無言で頷き、続きを待つ。


「今朝、朝食後に部屋で過ごしていたら、サナから贈り物が届いたと。 コレなのです・・」


と、髪飾りと手紙を見せた。


「髪飾りはサナに付けてもらおうと思ったのですが、とりあえずそのまま持ってきました。 あと部屋に飾ってありますが・・可愛らしいベゴニアの鉢植えが一緒に送られてきました。」


「「「ベゴニア??」」」


「確かに可愛らしいお花よね?何か意味があるの?」


・・・


「ベゴニアの花言葉は・・愛の告白、片思い   なんです///」


「「「なるほどねぇ」」」


「粋なことするわね・・」


「乙女心をくすぐられるわね(笑)」


「やるじゃない・・」


「そうだ、手紙のほうは??」


「あ、それが・・その手紙のほうに、実は男性だということ、仕事の都合上女性の恰好をしていて、口調も女性寄りになってしまっていることが書かれてありました。 

けれど、恋愛対象も女性で・・誤解させてしまっているかもしれないから、謝りたいと。 


そして男性だと伝えたかったと・・


一緒に街へ行けて、一緒に過ごせたこと、本当に楽しかった・・また会いたいと。」



恥ずかしがりながらも、手紙に書かれていたことを伝える。


お姉さまたちも赤くなってしまっていた(苦笑)


「熱烈ねぇ・・」


「懐かしいわね、そういうやり取り」


「また手紙書きたくなっちゃったわ」


三人も当てられたようだ(苦笑)


「ふふっ、それでベルはどう思った??」


「わたしも・・勝手に思い込んでしまっていて悪かったと思いました。好きなんだって気づいた時に、女性相手だから叶わない想いなんだと・・泣いてしまいました。


それなのに、

諦めなくていいのだと、想い続けていていいのだと。


お姉さまたち、わたしエリさんに想いを伝えたいのです。

わたしが初めて好きになった方、初恋を応援していただけませんか?」



「当たり前じゃない!!どうせなら、お父さまたちも使用人たちもみんなで」


なんだか大それたことになってきた。


でも、みんなが応援してくれる、、

なんっっって心強い!!


わたし頑張るっ!

初恋は実らないっていうけど、目標としては実らせたいわ!!


目に見えて元気になったリリベルに、3人の姉たちも微笑んだ。




話が終わり、ベルがサロンを去った後。


姉たちは執務室へ向かい、お父様とお母様、執事長と侍女長の4人に集まってもらい、ベルと話していた内容を伝えた。


4人も驚きながら、歓喜の声を上げていた。

あまりにも思うままの展開に、子爵だけは内心ニンマリしていた。


"まさか、ベルも気持ちを芽吹かせていたとは、、コレは縁談として纏まるかもしれん。しかも良縁だ"


執事長と侍女長のほうで、使用人にへの通達はしてくれるとのこと。


余計なことはせずにあくまでも本人達の行く末を見守ることを伝えた。


話を聞いた2人は、静かに頷き素早く行動を開始するべく部屋を出ていった。



「お父様、お母様、ベルは本当にあの方を慕っております・・

私達は姉としてあの子には幸せになってもらいたいです。そして、ベルの幸せな姿を確認しないと安心して婚約者の元へ行けません。 どうか、良き手立てを・・」


「落ち着きなさい、私だって考えているよ。 実は彼とは少し話をしたんだよ。

だから、今日の手紙と贈り物の件も知っていたし、明日もまた送られてくるだろうこともね。

そして、明後日にはうちで身内だけのお茶会を開こうと思っていて・・彼を招待することになっているよ。もう招待状は送ってあるんだ。 ベルにはサプライズだから、内緒にしておいてくれよ♪」


と軽くウィンクしてきた。

お父様ったら・・粋なんだから。


「さすがね!あなたもベルのために一肌脱ぐということですね♪」


「そうさ~可愛い娘たちには幸せになってもらいたいからね♪もちろん、息子もな(笑)」


「お義父様ったら(苦笑)いつも見守って下さり感謝しております。」


「ラナお義姉様、私達もお義姉様のことは本当に姉のように思っていますわよ!」


「ふふっありがとう♪三人とも可愛い妹よ~♪」


「うちの子どもたちはみんな幸せ♪あとはベルの幸せを応援しましょ♪」


執務室の中は笑顔で溢れた。






その頃、執事長と侍女長により使用人用サロンへ集められた使用人一同。


二人からの報告を聞いて、始めこそどよめいたが・・


「「「「「リリベルお嬢様のお幸せのために!!!」」」」」


を号令にしてお嬢様応援し隊が結成されたのだ。



何か忘れていませんか??


お兄さまどこ?(笑)



蚊帳の外になっていたセドリックは・・ラナから話を聞き、驚きながらも末の妹を思いやるようにそっと微笑んだ。



やっと幸せへの一歩かな・・と呟いた声はゆっくりと空気に溶けた。



兄やっと出てきた・・どこ行ったかと思った(笑)


妹思いの兄ですもん・・

きっといつもどこかから(怖っ



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