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21話

リリベルがケイに付き添われて場を去ったあと・・


残ったエリとオリバー・・


「ジオラント卿、失礼だが君が迷惑をかけた相手がどのような立場にあるご令嬢かおわかりか?」


「はっ・・だから私の運命だとさっきから・・」


「そうじゃない!! 彼女は、プリム子爵家のご令嬢だ。


ミューテン国のプリム家といえば他国にも知られていると思うが??」


???


・・・・




「貴方は本当に知らないのか?プリム家といえば国内外でも有名な薬草産地を領地に持ち、


更にはそれを使った薬をいくつも開発し国を跨いで貢献している一族だぞ?


かの一族は、一族以外には薬のレシピの公開もしないし、領地生まれの領地内居住者以外は雇わない徹底ぶり。


陛下や医師協会とも懇意にしている方々・・そんな家のご令嬢に無礼だろう」


・・・


「な・・私はそんなことは知らない・・そもそも彼女の名前だって、きさ・・貴方が呼んだから知ったのだ、


決して無礼を働くなど・・それに彼女は私の運命なのだから・・」


「まだ言うのか!! 彼女は嫌だと言っていただろう。この後の及んでまだそんなことを言えるとは・・


この話が陛下にでも聞かれたら国際問題になるがそこまで考えているのだろうな?」



「な・・私はシアン国の伯爵家だぞ、いくら重要な家門だろうと子爵家じゃないか・・私のほうがっっ」


「人の話を聞かない奴だな、まったく埒が明かない・・


いっそ陛下に話を持っていこうか、ちょうど良く私は騎士団だからな。陛下へのお目通りはすぐに叶う。」


「な・・・なぜ陛下などと・・っっ」



後に引けないし、彼女のことは欲しい・・しかし国際問題はまずい。


自分も商売人だ、売れなくなっては困る・・どうしたらいいんだ・・



そうこうしていると、あちらから足音がする。


「リドール子息!!」


呼ばれて振り向くと・・この方は・・


平均的な身長に髪はふんわりショートの優しいミルクティーカラー、タレ目でヘヴンリーブルーの瞳が優しい印象・・間違いないプリム子爵だ。


優しいミルクティーカラーの髪の毛はリリベルが受け継いだのものであるとわかる。


「プリム子爵でしょうか?お初にお目にかかります。エリッシュ・リドールと申します。」


最敬礼をして名乗る。


「いや、丁寧にありがとう。娘が世話になっているね、そのことはまた後日改めて話そう・・いまはこちらだな」


「ご足労おかけします」


「いやいや、あらかたの話はケイから報告があがっているよ、それを踏まえて私だけで来た次第だ、君もいると聞いたからね」


「ありがとうございます」


「おいっいったい何だよ・・誰だこの人は!関係ない人は向こうへ行っててくれ」


「は??貴方は聞いてなかったのか?この方は先ほど退場した彼女の御父上だぞ?本当に無礼だな。」


「そんな・・」


「まったく人の話はしっかり聞くものだと、親に教わらなかったのか?


・・一応後日君の家には抗議文を送らせてもらうがね」


まさかの彼女の父上が登場し、オリバーは意気消沈してしまった。


あんなに焦がれたのは彼女が初めてなのに・・


「なぜ私ではダメなんだ・・」


いやすべて嫌だと言われたのに全く聞いてないものだからわからないんだろうな・・


どうにかこうにか話を終わらせる。



取り纏めると、


まず今宵の夜会終了までは穏便に過ごす。(監視付き)


陛下への報告はするが、公にはしないこと、後ほどプリム家からジオラント家宛に抗議文を出すことを伝える。

(公にはしないが、各国侯爵以上へは事件を周知する、それだけプリム家は重要だということ)


薬草と薬 大事。

治癒魔法などないからこそ、生命線なのだ。


子どもでもわかる・・


オリバー・ジオラントについては、リリベルが拒否したにも関わらず話も聞かずに婚約を押し切ろうとしたことから、危険人物判定になり、今後オリバー自身が婚姻するまではミューテン国への出入りを禁止する。


婚姻後であっても、一人での入国・及びミューテン国内での単独行動は禁ずる。


もしこの約束を軽く見て、入国した場合・・命の保障はないということ。


ミューテン国の全騎士団へは、しっかりと顔と名前付きで情報を回すこと。


厳しいかもしれないが、ストーカーになりそうな素質があるのだ・・これくらいしないとな。


この報告を聞いて、リリベルが少しでも安心してくれるといいのだけど。


幸い、シアン国にはプリム家縁者はいないため、出向くようなこともないからそこは安心か。



オリバーはもう俯いて何も言わなくなった。


エリッシュと子爵は取り纏めた話を確認し、これからの動きを話し合っている。


「では、陛下には夜会終了後に子爵と私とで報告へ行くことにしましょう」


「あぁ、そうだな。娘を早く休ませたいから、先に妻とタウンハウスへ帰らせることにするよ」


「そのほうがいいですね。私も気にかかりますが・・こちらの片づけを優先させていただきます」


「ほっほっ・・頼もしいな。

うちはまだ王都に1週間ほどは滞在する予定だからね、明日以降に顔を出してくれるとあの子も喜ぶよ」


「お言葉に甘えて、そうさせていただきます、では一旦こいつを引き取りますね」


「よろしく頼んだよ、では私も家族のところへ行ってくるから」


そう告げて、足早に戻っていった。


心配だろう・・醜聞にはならずとも、嫌な目に合わされたのだから。


俺だって刺し傷の一つくらいつけてやりたい・・・我慢するが・・


と思いつつ、もの凄い形相で睨むのくらいはいいだろう。


オリバーはチラリと辺りを見て、睨みが直撃して放心してしまう。


騎士団なめてもらっちゃ困る。


よし行くかな・・とオリバーを引き連れてエリッシュもその場を後にする。




隣のバルコニーで柱の影からずっと事の次第を見守っていた人が居たのは誰も知らない・・


その後どうするか・・もその人物次第。


いや、誰よ・・



プチ断罪終わりました。


まぁ、、危害加えてない割に重い罰かな・・と。


可愛いベルを困らせるからよ!!!(←byエリ)


次回は陛下への報告からの~その後。


では、また。



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