12話
カタカタと秋風が窓をたたき、
太陽がまだ目覚めていないほんのりオーキッドカラーの空がこの時期だな~と思わせてくれる朝。
段々と寒さが深まる秋、
毛布から出たくない病が始まっているリリベルはまだベッドから起きられないでいる。
今日もきっと街中は沢山の人で溢れかえるだろうなぁ。
でも・・今日はエリさんと会える♪
ずっと楽しみにしていた・・憧れのお友達との街ぶら♪
よし、ちゃんと起きてしっかり朝食も取らなきゃ。
集合が10時だから~いま7時だしちょっと余裕あるわね。
チリーン
呼び鈴を鳴らしてメイドを呼ぶ。
コンコン
「お嬢様失礼します~」
とサナが来てくれた。
「おはようございます!お着替えを用意しますので、洗面を済ませてきてくださいね」
「わかってるわ、じゃあ着替えのほうお願いね」
「お任せください♪」
鼻歌を歌いながら、衣裳部屋へ去ったいった。
サナは本当に元気。
可愛くて積極性もあって、本当に大好き。
わたしも見習わなきゃ。
洗面を済ませてサナの元へ行くと、
「お嬢様、お待ちしておりました。
とりあえずお出かけ前まではこちらのワンピースでいかがですか?」
と、差し出されたのは可愛らしいエプロンドレス。
上半身部分はアンバーホワイトで衿とカフス部分がココアブラウンで、
下のひざ下丈のスカート部分はココアブラウンとベビーピンクのチェック柄。
色味のおかげで優しく落ち着いた雰囲気がある。
優しい色味は心まで優しくしてくれるようで大好き♪
そうして食堂へ向かい、先に来ていた家族と合流して朝食を済ませる。
「ベル、今日は気を付けていっておいで」
「ケイはもちろん付けるけど、人が多いから気を付けてね」
「そうよ、ベル。自分で警戒することも大事よ」
「ベルはわかっているよね?楽しんでおいで♪」
「ベル~お土産話楽しみにしてるからね!」
「あまり遅くならないように帰宅するのよ?」
家族が多いと、小言も多いわけで・・
いや愛されてる証拠よね。甘んじて受けるしかないわ(苦笑)
「わかっています。
ちゃんと気を付けるし、帰りも遅くなったりしないので。でも心配してくれてありがとう(ニコリ)」
「ベル・・いいんだよ、おまえは大事な娘なんだから」
「そうよ、あなたが楽しんで無事に帰ってきてくれたらそれでいいの」
「「「「「行ってらっしゃい」」」」」
「はい!行ってきます!」
「お嬢様の護衛はお任せ下さい」
すかさずケイも混じってた(笑)
家族からの素敵な激励?(笑)を受けて、今日を大いに楽しむことにした。
一方・・・エリッシュ
「やっとよ・・やっと今日がきたわ・・
んもぅこの日のために何着るとか、手土産何にしようとか考えまくって部屋散らかりすぎだわ(げんなり)」
仕方ないわね、帰ったら全力で片づけるわよ。
えーっと、今日の集合は10時だったわね。とりあえず朝食もゆっくり摂れそうね。
今日の朝食は、
リンゴジャムトースト ホットミルク カブとほうれん草の温サラダ 最近肌寒いから体温めないとね~
よし、朝食も食べたし~準備しようかしら。
部屋へ戻り、時間があるため大まかに少し片づける。これで帰宅してからはちょっとの片付けで済むわ♪
3日かけて選んだコーディネイト・・気合入れるに決まってるでしょ!
ブラウス スノーホワイト色のスタンドカラー
ハイウエストロングスカート ムーングレーとボトルグリーンの大判チェック柄
ミニ丈ジャケット アイビーグレイのジャケットに1つだけ大きなリーフグリーン色のボタンが付いてる
マフラー アプリコットとチョコレート色のチェック柄の大判
ショートブーツ セピアカラー
巾着型ショルダーバッグ
ミルクティーカラーのファーにバッグの開閉紐の先にキラリとムーングレーのビーズが控えめに輝いてる
完璧よ! バッグとジャケットにちゃっかりあの子の色が入ってるとかスルーよ。
でも、せっかくの機会だから少しずつ意識してもらいたいと思ってしまう。
最初は女友達でいいのよ。
でもあたしが目指してる立ち位置はそこじゃない・・努力しようじゃないの。
あの子に見合うあたしになる・・
いいや、俺になってやるよ。
どっちも俺であたしなんだけどな(苦笑)
とりあえず、今日という日をうんと楽しんでもらわないとな。
頑張れ・・エリッシュ
着替えも終えて、1階へ降りる。
ちょっと花屋も寄らないといけないし、早いけど出発するか。
「いってきます!」
一人暮らしの家に反響する。
や~~焦らしてしまって申し訳ありません(汗
身支度場面とかいらんて!!とか思われてたら怖い・・
色味とかすごい拘ってるのでお伝えしたい病なんです(笑)
エリッシュのお洒落さん爆発中。
次回はほんとの再会の約束。




