希望の国
遙昔から、この世界には勇者が必要でした。
魔族や魔獣から人々を守り救う勇者が
勇者は試練を乗り越え己の力で聖なる剣を掴み取り
悪しき魔族や魔獣の脅威から多くの人々を救い守り
彼が死ぬまでの約50年
我が国ミファス王国や様々な各国の人々に幸せをもたらした。
とここまでは様々な本で書かれた物語
あるところに希望の国と呼ばれるに相応しい国があった。
雲ひとつない満天の青空
時より吹く爽やかな風が人々の頬を優しく覆う
風の神に愛された王国
その国の名はミファス王国
正式名称 ミファタリアリルバイス王国
国の周りは自然豊かで穏やかな海や大きく聳え立つ山に囲まれた王国
ミファス王国は嘗てはこの世界に数十百もある国々の中でも
特産品や有名な物もないただの小国であったが
きっかけは突然訪れる
ミファス王国は数十年という長い時を経て
国にいる子供が大人に育ちその大人から新たな産業が生まれた。
それを繰り返し繰り返し
ミファス王国の大まかな形が築き上げられた
ミファス王国ではかつて農業や新工業や学術が盛んであった。
毎年のように各分野で新たな技術が生まれ、
その恩恵で国の人々の生活は豊かになった。
ミファス王国の最大の誇りとして名が高かったのが魔法学
今は名称が変わり魔法技術と呼ばれている
農業や新工業や学術そして魔法技術
その4種の産業と事業で国は栄えていた。
そうそう国には
グレア、アルマと分類される人間がいたんだった。
魔術の才能を持たない人間グルア
魔法技術才能持ちの人間アルマの2種類に分かれる
一時期は魔法技術才能持ちの人間アルマの方が多かったらしい
でもそれはもう遥か昔の話
150年も前の話
今では魔術師の存在自体が少なくなっているため。
魔法技術は衰退の一歩を辿っている
だが、同時期の150年前に新たな産業がミファス王国に生まれた
ミファス・レモド国王 現国王の曽祖父にあたる人物が国王を務めていた時期は
歴史上の中でも暗黒期と呼ばれていた時代だった
彼が納めていた年月は40年4ヶ月と23日ほどだったが
納めていた40年間国の状況は悲惨で最悪な状況その一言に尽きる。
主な原因は、魔獣魔物の大量発生が理由だった。
魔獣魔物は人々の生活や命までも奪い弄んだ
魔物が特に多くなる出産期時期近くになると国は平民 貴族関係なく魔物討伐に参加する人材を募集し始めた。
そして一人の青年を見つけた。
王族から直々に魔物討伐の隊長を命令されたのはまだ16歳の青年
名を ラルシ・ベガルドと云う
のちに彼は伝説の勇者様と呼ばれることになる青年
彼はどんな人生を辿ってきたのか。




