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第38話 ~決着~

 振り返ると同時に、黒い何かが視界を塗りつぶしていた。


「ッッ!!」


 愁翔は咄嗟にそれを漆黒の球体だと判断し、武器を【想造】して迎え撃った。しかし愁翔の迎撃はあっさりと躱されてしまう。


 近すぎて視認できていなかったそれは、影を伸ばしたかのような長大な腕であった。愁翔の迎撃の直前、九十度に折れて左方へと逃れたのだ。


「愁翔さん、あれ!!」


 震え声の本郷が指さしたのは大門と正対する上空であった。そこに滞空する人物が一人、静かにこちらを見つめていた。


「流石の連携だったね」


 黒鉄は全身から影のようなオーラを放出しながら小さな笑みを浮かべた。


 その背には、放出されているオーラで形作られた漆黒の翼が一対生えており、時折それを羽ばたかせることによって滞空している。


「攻撃は俺がなんとかする、このまま逃げ切れ!!」


 愁翔は彼我の距離を見極めて指示を飛ばす。大門まであと数メートル、飛竜よりも早く大門にたどり着くことなど不可能だろう。


「だからさせないと言っただろう?」


 黒鉄が右腕を身体の真横から正中線にまで振り抜く。


 すると先ほど曲った漆黒の魔手が左方から飛来した。それは黒鉄が放つ影のオーラから伸びており、彼の動きに呼応して愁翔たちを追撃してくるようだ。


「ッッ!!」


 愁翔は先ほど咄嗟に【想造】した普通の剣を投げ捨て、両手に大剣を創造して同時に打ち込んだ。


 大剣と魔手は金属音とともに激突し、愁翔が飛竜ごと吹き飛ばされる。それによって開いた大門の正面から逸らされてしまう。


「【頑張って】!!」


 飛竜は音無の言葉によって大門から大きく吹き飛ばされることに抗い、羽ばたいて旋回した。


「いい加減、落ちなよ」


 地を這うような冷徹な声とともに、飛竜を巨大な影が覆った。それは飛竜と匹敵するほど巨大な魔手であった。


「【絶対障壁(イージス)!!】」


 不破が飛竜の真上に白銀の盾を【想造】すると同時、飛竜を叩き落とそうと魔手が振り降ろされた。


 生み出された拮抗はほんの一瞬であった。しかし旋回する飛竜にとっては死の魔手を躱す大きな時間となった。


 上から振り下ろされた魔手に次いで、愁翔が弾いた左側の魔手が再び飛来する。


 愁翔は先ほどの攻撃で背の逆側まで吹き飛ばされているため迎撃することが出来ない。


「てめぇこそ、いい加減にしやがれッッ!!」


 飛竜の背を駆けて魔手へと向かっていったのは愁翔が【想造】した手甲を身に付けた灰葉であった。


 手甲から漏れ出すほどの気を右拳に溜めながら大きく振りかぶる。


 輝く拳と魔手が交錯する様子は、夜闇と陽がぶつかり合うかのようであった。


 ふり抜かれた灰葉の拳は漆黒の魔手を貫き、完全に消し飛ばした。


「このまま行けぇ!!」


 灰葉が叫ぶと、飛竜がこれまでで一番の加速を見せた。


「【天へと昇れ、魔界の悪手】」


 呪詛のような二文詠唱が高速で紡がれ、飛竜の下方で黒の魔法陣が展開される。


「どうしても現実へ還るというのなら、最期はこの世界の仕組みに則って魔法で終わらせてあげるよ」


 その言葉の最中にも、二文とは思えない膨大な魔力が下方で練り上げられていく。


「【堕天使(エンゲル)悪手(ハント)】」


 黒鉄が呟いた魔法名により、それが形となって愁翔たちに襲いかかる。


 下方に形成された漆黒の魔法陣から噴火の如き勢いで無数の魔手が吹き上げられたのだ。


「「ッッ!!」」


 あまりの規模に全員が息を飲んだ瞬間、飛竜がひとりでに急上昇して魔手の噴火を回避する。


 そのまま魔手と並行に上昇していき、その勢いのまま一回転して扉へ向けての滑空を再開した。


「凄い、凄いよ!!」


 回避中は遠心力と重力を堪えていた音無が、飛竜の判断と行動を称賛した。


「【いくよ】!!」


 そして音無と飛竜の意志が完璧に同調し、飛竜の全身が青白く発光する。


「あれも避けるのか。でも、無駄だよ」


 奇跡と言っていいほどの飛竜の回避を目にした黒鉄は呟きながら右拳を突き出した。そして拳を開き、再び閉じるという動作を行った。


 刹那、一直線に吹き上がっていた無数の魔手が弾かれるように分離し、愁翔たちを中心点として再び集結し始めた。


 退路を完璧に塞がれたうえ、砂時計の残量もほとんど無い。


 正真正銘、これが最後のチャンスだ。


「……」


 肌を殴りつけるような暴風が駆け抜けていく中、愁翔は飛竜の背に立って振り返った。 


 視界を埋め尽くす魔手は、さながら地獄から這い出てきた亡者の腕だ。捕まれば最後、二度と戻ることは出来ない。


「【世界を吹き抜ける風たちよ――我が願いを運び届けよ】」


 愁翔は右手に深緑の大剣を創造しながら詠唱を同時に行うと、いくつもの魔法陣が大剣の周囲に発生しね魔力が高まっていく。


「あれを迎え撃つ気なの!?」


 愁翔の行動に目を見張りながら不破が暴風に負けない声で叫ぶ。


 彼はその問に小さく笑いかけることによって答え、詠唱を続ける。


「【奏でるは風神の調べ】」


 三文目で魔法陣が弾け飛び、緑色の魔力光として大剣に内包される。


「【風神(シルフ)息吹(ブリーズ)】」


 魔法名とともに緑色の大剣が振り降ろされ、緑色の真空波が解き放たれた。


 それは激突と共に相殺されてしまい、魔手の数をほんの少し減らした程度の攻撃力であった。


 しかしその一瞬後、限界速度だったはずの飛竜がさらなる加速を見せた。


「愁翔さん……!」


 そして本郷は先ほどの魔法が攻撃を目的としたものではなく、さらなる加速のためのブーストであったことに気が付く。


 それによって魔手の追撃から大きく距離をとることに成功し、後は逃げ切るだけのはずだった。


「「!!??」」


 しかしそれは眼前に発生した絶望によって粉々に打ち砕かれる。大門の前方の空間が歪み、漆黒の球体が発生したのだ。


「なんで、そこにいるんだ……!」


 愁翔たちの進行方向、大門の目の前に出現した球体は弾け、内包していた人物をさらけ出した。


「私はゲームマスターに近しい存在だからだよ」


 黒鉄は余裕の笑みを浮かべてそんなことを答えた。


 本来であれば、彼が愁翔たちに追いつくことなど造作もないことであったのだ。


 だが、あえて遠距離からの攻撃を行い、脱出の希望を与えていたのだろう。


 さらなる絶望を与えて彼らを地に墜すために。


『ガァァッッ!!』


 黒鉄の言葉の直後、愁翔たちを乗せている飛竜は白銀のブレスを放った。


 それは黒鉄たった一人に対して巨大すぎるもので、逃げ場など一切ないような大規模攻撃であった。だがそれが通じるのは常人に対してのみだ。


「だからこの世界の理は私に通じないと言っているだろう?」


 白銀のブレスが物理的に不可能な速度で、煙一つ残さずに消し飛ばされる。


 刹那、飛竜の速度が一瞬で百から零へと落ち、背に乗る愁翔たちは吹き飛ばされないようにするのがやっとであった。


「ッッ……!!」


 衝撃を耐えきった音無は目を開けるや、声にならない悲鳴をあげた。


 その理由は自分たちをここまで運んでくれた飛竜が、鋭利化した影によって四方から貫かれていたためだ。


「さぁ、もうすぐ刻限だ」


 黒鉄は大門の上部に出現している砂時計を見て笑った。


 その残量はほんの少し、あと数十秒というところであろう。


 もう現実世界へ還ることは叶わないのか、と誰もが諦めかけた瞬間、愁翔たちの身体が飛竜の背から前方へと投げ出された。


「なッ……!?」


 突然の出来事に五人全員が目を白黒させながら落ちていく。


「召喚獣にも見限られたよう……!?」


 黒鉄が哀れなものを見るような目で飛竜を見た。


 愁翔たちが絶望している中、しかし白竜だけがその目の輝きを失わずに動いた。


『グ……オォォォォ!!!』


 白竜は影に串刺しにされた身体を強引に動かし、美しい両翼を広げた。そして僅かな命の火を燃やして羽ばたき、同時に魔力を熾した。


 羽ばたきによって生じた旋風に魔力が混じり合い、白銀の風として愁翔たちの背を押した。


「ッッ!」


 音無は飛竜の行動を理解して、遠のく白竜へと涙を流しながら手を伸ばした。


 白竜は音無の命令無しに、自分の判断で愁翔たちを大門へと吹き飛ばしたのだ。


 音無の命令以外では動かないと断定していた黒鉄は突然の出来事に対応が遅れていた。


 この世界ではプログラムと割り切ることの出来ない奇跡が度々起こる。プログラムを司る黒鉄からしてみれば理解出来ない現象だろう。


「良くやったぞ!!」


 灰葉が勇敢な行動をした飛竜を称えるように叫び、大門へと視線を向けた。


「させるかッ!!」


 これまで余裕の表情を浮かべていた黒鉄が初めて焦燥をあらわにした。そして真横を抜けようとする愁翔たちに手を伸ばし、同時に影の魔手も放つ。


「うるせぇ!! てめぇは一生ここにいやがれ!!」


 灰葉は迫り来る魔手に手甲を纏った拳をぶつける。


 それは魔手を跡形もなく消し飛ばし、彼らが追撃を掻い潜って大門へたどり着くと思った矢先であった。


「ぇ……?」


 音無の喉から小さな、とても小さな困惑の声が漏れた。


 そしてその理由を理解した瞬間に、愁翔は血相を変えた。



「心咲ッッ!!」



 音無の身体が、いつの間にか下方から伸び上がっていた魔手によって掴まれていたのだ。


 通常であれば触れられただけで消滅するだろう魔手だが、どういうわけが音無は捕えられたままであった。


 愁翔は大門へと向かう暴風に抗おうとするものの、空中ではどうにもならず伸ばした手は虚空を掠めるだけであった。


 音無が、彼女だけがたった一人取り残されて遠ざかっていく。


 駄目だ。


 それだけは絶対にあってはならない。


 誰一人欠けることなく現実世界へ還るんだ。


 囚われた音無の姿を見て、本郷は神話武装を【想造】して魔手を切り裂き、不破は追撃の魔手を幾重にもなる盾を創造して防いだ。


「全員で、還んだろ! 救えるのはお前しかいねぇッッ!!」


 そして灰葉は片手を後方へ、もう片手を前方の愁翔の背に当てて気を放った。


 後方への気の放出は速度を緩め、愁翔の背にかざした手からの放出は彼の身体を吹き飛ばすためであった。


「ぐッッ!!」


 灰葉の気が愁翔の全身を衝撃として駆け抜ける。


 痛みを伴う衝撃ではあるものの、それは勇気に変換されて愁翔の全身を巡り、視線は上空に放り出された音無へと向けられていた。


「愁翔くん!!」


 不破は愁翔の名を叫びながらその直進方向に足場としての盾を展開した。


 直後、彼の身体が煌めく大門へと飲み込まれた。


「愁翔さん!! この剣の名前は――」


 本郷は涙目で叫びながら、愁翔の手中にピンポイントで神話武装の長剣を【想造】する。


 彼女の言葉が音として届く前に、彼女の身体は大門へと飲み込まれた。


「愁翔君、君だけは還さない」


 黒鉄が再び魔手を放とうと手を伸ばした瞬間、太陽のような煌めきが彼に襲いかかった。


 魔手はそれを防御するために放たれ、愁翔を阻害する攻撃にはならなかった。それは灰葉が全力で放った光拳の最後の一撃であった。


「愁翔、音無!! 必ず還ってこい!!」


 灰葉は雄叫びのような言葉を放った後、大門の輝きに飲み込まれて行った。


「あぁ、必ず……!!」


 三人が現実世界へと還っていったのを気配として察した愁翔は、本郷が残した右手の剣を握り締めた。


 そして空いている左手で音無をしっかりと抱き寄せる。


「愁……くん……」

「しっかり掴まってろ」


 音無は愁翔の腕の中で大粒の涙をこぼしていたが、今は慰めている暇などない。


 愁翔は音無を抱えるや、不破が残した盾に着地し、そのまま反射して大門へと加速した。


 しかしその先には漆黒の翼を羽ばたかせた黒鉄が待ち構えている。



「そこを、どけッッ!!」



 愁翔は本郷に授けられた神話武装の切っ先を黒鉄へ向けて突貫した。


 愁翔が【想造】した武具しか通用しない黒鉄だが、今彼が手に持つ長剣は外側を再構築するという手を加えてプログラムに対抗できるようにしてある。


「これが最後のぶつかり合いだ」


 黒鉄はそう呟きながら完全に魔手と化した右腕を肩ごと引いた。


 剣の突きに対して魔手の掌底で迎え撃つようだ。


 本郷はこの剣の名を愁翔に伝えようと口を動かしていた。声が届く前に彼女は大門へ飲み込まれてしまったが、愁翔にはこの剣の名が理解できていた。


 この意匠、神々しいまでの存在感。


 この剣は伝説に疎い者でも耳にしたことのある、伝説中の伝説の剣だ。


 これから起こる最後の交錯を一瞬で終わらせなければ大門は消滅してしまうだろう。


 だから愁翔は全ての感覚を、長剣エクスカリバーを握る右手に集中させた。


 この世界では想いが形になる。想像が現実へと昇華されるのだ。


 ならばマスター権限のプログラムを打ち砕くことも不可能ではない。


 形としての昇華は本郷が完璧に行ったのだから、あとは使う愁翔の想いが重なれば本物のエクスカリバーの如き絶大な力を発揮するはずだ。


「心咲、力を貸してくれ……」


 愁翔は震える声で小さく呟いた。


 これまでどんな時でも冷静に行動してきたが、この一撃を防がれたらもう二度と現実世界に還れないという状況に、彼の心は押しつぶされそうになっていた。


「うん、一緒に還ろう……」


 音無が泣きはらした目尻を下げながら答え、愁翔の右手にそっと両手をかざした。


 そこから伝う柔らかな光は愁翔の力んだ右手から不安や焦燥を取り払い、小さな勇気を与えた。


「あぁ、必ずお前を現実に還すよ」


 呟くように言葉を返した愁翔は瞳を閉じて全神経を研ぎ澄ませた。



 祈れ、願え、想え。



 今はただ目の前の絶望を振り払うことだけを考えろ。


 掌を伝って愁翔の右手に宿った音無の祈りの光は、彼の想いとあいまって神々しいまでの白光としてエクスカリバーを包み込んだ。


 刹那、切っ先と魔手の中心が触れ合った。


 同時に光の奔流と闇の激流が鏡面の如く、それぞれの背の方向へと流れていく。


 それは力の拮抗が開始したことを意味しており、長引けばこちらの負けだ。


「くッッ……!」

「凄い、凄いよ愁翔君!!」


 黒鉄はこの状況下で言葉を発し、笑う余裕がある。


 対する愁翔は全身全霊をかけて五分に持ってくるのがやっとである。


 黒鉄がその気になればこの均衡はあっさりと崩されてしまうのではないか。そんな不安が愁翔の心に影を差した。


「やはり君はこの世界の礎として返すわけにはいかない」


 笑みを浮かべていた黒鉄は釣り上げていた口角を引き結び、真剣な表情でそう言った。


 その直後、闇の激流がその勢いを倍増させて愁翔たちを押し返し始めた。


 これほどまでに全力を尽くしても、やはりマスター権限という絶望的な壁には打ち勝つことが出来ないのか。


 出口は手を伸ばせば届くほど近くにあるというのに、最後の一歩を進むことが叶わない。



『諦めては駄目。 彼の創り上げたこの世界では、想いの力が何よりも強いのだから』



 その時であった。愁翔と音無の頭の中に、低めで凛とした女性の声が響いたのは。


 瞬間、データとしての仮想の心臓が一際強く脈動したような錯覚が起こる。


 胸の内側が燃えるように熱い。


 これは先ほどの女性の声に反応しているのだろうか。何故かあの声を思い出すだけで涙があふれそうになってくる。


 だが愁翔はその燃えるような想いを切っ先へと注ぎ込んで、諦めようとしていた自分に鞭を打った。


「オォォォォォォォ!!!」


 闇に飲み込まれそうになっていた僅かな光が、突如として爆発的に増加して闇の激流を押し返し始めた。


 すぐに形勢は五分の状態にまで戻り、そのまま光の奔流が黒鉄を飲み込もうと闇を押し込んでいく。


 そして黒鉄の身体が完全に光の奔流に飲み込まれ、大閃光が周囲の景色を塗りつぶした。



 その直後、愁翔が瞼を持ち上げるとあと一歩のところに崩壊を始めた大門が見て取れた。


「君たちの勝ちだ……」


 愁翔は背後から聞こえた声に咄嗟に振り返るが、そこに立つ黒鉄はもう戦える状態では無かった。


 全身が光の数列と化し、天へと昇り始めていたのだ。


「いいや、俺たちはお前に勝てなかった」


 愁翔は目の前で崩壊していく大門を一瞥し、うつむきながらそう呟いた。


 大門の崩壊は愁翔と音無の現実への帰還が不可能になったことを意味する。


「大丈夫、君たちには彼らがついているんだから」


 黒鉄は身体を数列に分解されながらも小さく笑った。その笑みはこれまでの狂的なそれではなく、優しさを内包したクロウ・ロードライトのものであった。


「彼ら……?」


 愁翔は黒鉄の言葉に違和感を覚えた。


 彼の中には『別の誰か』が存在しているが、一人だけだ。


 愁翔が不思議そうな反応をする中、音無は目を見開いてその発言に驚いているようだった。


「彼らは……いや、私にはもう説明する時間も残されていないようだ」


 数列と化した黒鉄の身体は足元から希薄化していき、その侵食は首元まで迫っていた。


「この世界を、守ってくれ……」


 黒鉄はたった一言、そう言い残して全身が数列へと分解された。


 黒鉄であった白の数列は天へと昇り続け、やがて雲と同化するように散った。


 この世界で命を終えたらどうなるかなど、今の愁翔たちには分からない。


 しかし黒鉄が現実世界へと還ることは無いのだろうと直感的に理解出来た。

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