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068⚫️階段から落ちるためには?
ううむ・・・足りん。
税を軽くしたせいだ。
ふん、’あの人格’の仕業だ。
予は王だ。
極上の酒、贅を凝らした食事、絢爛豪華な宮廷。
予にとって絶対必要不可欠。
だが、迂闊な真似はできん。
少しでも隙を見せれば、
’予が予であること’を悟られるやもしれん。
くっ!公国の呪術、侮れん。
もし再びあの術を受ければ、
予の魂はまた縛られ、
あの忌まわしい人格に身体を奪われる。
何としても、この状況を打破せねばならん。
何か、何か方法はないのか。
レグナスは考える。密かに、
反射的に’階段を踏み外す仕掛け’を作れぬものか。
あの人格が出た瞬間、勝手に転げ落ちるようにできないか。
そうすれば、また頭を打ち、’あの人格’を封じ込められるかもしれないのだ。
この王の狂気を知ってか知らずか、
愛猫が、足元で丸くなって眠っている。




