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030⚫️バルハインとの再会
「これは・・・ジン様。お久しゅうございます。」
バルハインは深々と頭を下げた。
「バルハインさん、そんなことはやめてください。お久しぶりですね。お元気でしたか?」
ジンの柔らかな声に、バルハインはほほ笑みながら顔を上げた。
「はい。変わらず日々を過ごしております。お父上様方もお変わりありませんか?」
「はい、みんな元気です。ありがとうございます。」
ジンもまた、穏やかな表情で応えた。
ガルド・バルハイン。
’元’ゼルド・ファルマ王国の’元’将軍。
ラグナ・ヴァル・ゼルド王がレグナス・ザルン・エインへと改名し、
国号もエイン・ファルマ王国へと変えたその時、
彼は重臣として王の側にいた。
だが、密かに画策していたクーデターが露見し、
遥かラベンダー公国へ亡命することとなった。
道中、妻は追手に命を奪われ、彼は復讐を誓った。
しかし、
亡命政権を築き、反撃の準備を進めていた彼の心を変えたのは、
ラベンダー公国領主であるジンの父、ロイである。
’科学という魔法’の中で、知識と技術、そして倫理を学び、
仲間と共に帰国したバルハイン。
今は南の大陸の民を救うため、活動を続けている。
中心人物のひとりである彼の目には、
ジンの姿がロイに重なって見えた。
カナタとともにジンは、バルハインとの話し合いに入った。
王都の夜風は、穏やかに吹いている。




