↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/98

016⚫️夕陽のみえる展望台

「ああ、そうです。後で横転しましたね。救急車を手配してください。はい、ありがとうございます。では、局長、後始末をよろしくお願いします。」

ハンズフリーの通話を終えたジンさんは、

ほんの少しだけ息をつき、小さなパーキングエリアへ車を寄せた。

「すみません、ちょっと休憩してもいいですか。」

その声は、いつもの落ち着きの中に、

わたしを気遣うようなやわらかさが混じっていた。


夕陽がきれいに見える展望台。

風は冷たいのに、胸の奥はふわっとあたたかい。

ジンさんが紙コップを渡してくれる。

ココアだ。あまい・・・。

「ここ、景色がいいでしょ。でも寒いから、すぐ戻りますね。」

海がオレンジ色に染まって、波がきらきらしている。

その光が、胸の奥で何かを揺らす。

気がつくと、わたしは大声で泣いていた。

止めようとしても止まらなかった。

ジンさんは何も言わず、そっと受け止めてくれた。

その胸は、泣くのにぴったりだったんだもの。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。