12/98
012⚫️誰の指示だあ?!
「まだ開かんのか?何をぐずぐずしてる!」
「そ、それがですね・・・ロック解除に手間取っておりまして。」
「たかが町工場のファイルだろうが!こじ開けんでどうする!」
「いえ、その・・・あのふたり、どうも’素人’じゃなかったようで。」
「はあ?あんな連中がか?」
「ええっと・・・ふたりそろってホワイティの王立大学卒。しかも招聘特待生で。」
「・・・なんでそんなのが町工場なんぞにいたんだ?」
「大学で知り合って学生結婚して、その後、旦那の方が親父さんの工場を継いだらしくて。」
「それでも個人の工場だろ!うちの技術班ならすぐ解析できるはずだ!」
「いやあ・・・その、専門が違うというか・・・インテリの考えることは、よくわからんです。」
「くう。事故にしたのは早まったか。そうだ、娘がいたな。何か知ってるかもしれん。連れてこい!」
「そ、それが・・・どこに行ったのか、わからんのです。」
「なあぜだあ?!なぜわからん!」
「えっと・・’小娘なんぞ用はない、放り出せ’って。」
「誰だそんなバカなことを言ったのは!」
「・・・あの、その・・・社長ご自身でして・・・。」




