表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女って本当に強いんですか?  作者: SAKI
第一章 魔法が下手な俺と、世界最強の騎士
9/21

この騎士、かわi・・・じゃなくて、弱い!

「なんか怪しいな。」


 ドゴールに追い出されるようにして屋敷を後にした俺は、騎士がいるという道場に向かっているのだが・・・


「俺もそこまで鈍感じゃないぞ。ラノベ主人公じゃあるまいし。」


 そう。ドゴールが最後に見せた表情。お前もだよ的な嘲笑の笑み。要するに、そのウィストミメって騎士も剣をうまく使えてないってことだろ?


「ここが道場?王族以外立ち入り禁止だが。ま、大丈夫っしょ。」


「おいお前、誰だ」


「あ・・・」


 そこにいたのは、あれだ、めっっっちゃごついガードマン?的な男だ。


「貴様は誰だと聞いている!」


「ひぃぃぃ!・・・えっと、その、あの、・・・」


「貴様は代名詞を言う機械か!」


「すんません帰ります!」


「帰るにしても、名乗ってから出て行ってもらおう」


 そういうと彼は動いたわけでもなく、もう一人の人が(いたのかよ!?)立ちふさがった。


「えっと、私は、王族戦士の、ま、魔女です。」


「え!?こ、これは、たいへん失礼いたしましたサティア様。見学ですか?」


「え、俺そんなに有名なの?」


「めっそうもない。十年ぶりの魔女ですぞ!」


「あ、そか、そうだよね、うん。あの、見学っていうか、ウィストミメさんに会わせてもらいたいなと。」


「あぁ、ウィストミメか。お前、案内しろ。」


 そういって連れて行かれたのは、道場ではなく、宿舎。どうやらそこに彼女がいるそうな。


「どうぞお入りください。それではこれで。」


 彼は彼女を呼ぶと、帰っていった。


「あ、どうも。ウィストミメさん・・・?」


「あ、あの、ごめんなさい!だから、殺すことだけは!」


「え?何言ってんの?ちょっとしゃべりに来ただけだよ。」


「え?」


「え?」


「・・・」


「いやそこで黙るなっ!」


「すすすすすいません!」


「はぁ・・・で、なんでそんなに殺されるとか言ってたの?」


「それはですね・・・」


 どうやら彼女は転生して騎士になったはいいものの、俺同様まったく剣が扱えず困っているという。彼女は日本からきたそうで、家に帰ろうと歩いていたら、脱線した電車が突っ込んできて死んでしまったとか。かわいそうに。ま、俺も知らない人に突き落とされて死んだから、かわいそうだな(圧倒的ぼっち感)。


「で?明日の紹介式で、恥をかきたくないと?」


「そうなんです。騎士は例年、スキルを参加者に披露するのですが、そのスキルが使えなくて・・・」


「そうか、確か、俺が冷やした部屋を、お前が温めるって聞いてるが。」


「そうです。魔女さん・・・って魔女!?」


「いまさらかよ!このマントで気付けマントで!」


「ごめんなさい・・・。炎属性なんですか?」


「違うよ水だよ!髪の色が紛らわしくて悪かったな!」


「別に悪いなんて・・・。」


 ところで彼女、黒髪ツインテールの童顔美少女って感じなんだが、取り乱した時のこの可愛さよ、尊い。俺でもわかる。


「じゃあ練習する?」


「え・・・いいんですか?」


「あぁ!うちの庭広いから、練習にはうってつけだよ!」


「あ、ありがとうございます!」


 * * *


「あの・・・勝手に他人を入れないでもらえます?」


「でも俺の庭だろ?いいじゃん別に?」


「いや、まぁそうですけど・・・。はぁ、仕方ないですね。スキルが放てるようになったらすぐ帰ってもらいますからね。」


「どうも~!」


「あ、あの、もう練習して・・・」


「ああとっとと始めよう!」


 そっから夕方まで練習しつづけた。多少はスキルが使えるようにはなったみたいだが、宴会場の温度を上げるのはかなり難しそうだ。なんか奇跡でも起こればなぁ。


「よし・・・これで最後・・・」


 あ、やべ、マナ使い果たしちゃった。


「よし、いくぞ。ファイアフレーーーム!」


 庭の温度が一気に上昇する。成功だ。


「お?」


「おや。」


「おっしゃぁぁぁぁあぁぁぁ!」


「お、おめでとう・・・」


「よく頑張りました。」


「二人ともありがとうございました!」


「・・・今日はもう帰って休んだ方がよいでしょう。」


「わかりました!今日はホントにありがとうございました!」


「あぁ・・・自信がついてなによりだよ・・・」


「では、また明日!」


「あぁ・・・」


「さようなら。」


「ところでドゴール、もうマナが・・・」


「大丈夫、寝れば回復しますって。」


「そういう問題じゃ・・・バタッ」


 ・・・しっかりオチをつけていくのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ