思い返してみれば、ぽんぽん進む小説もよくないよね(若干くどくなります、たぶん)
「さて、まもなくですよ。」
「なんか、緊張するな。」
こういう時ラノベとかだとひと波乱起きるけど、さすがにないよな?(のちに、これがフラグとなることを彼はまだ知らない)
「皆様、お楽しみいただけたでしょうか。続いて、新任王族戦士の着任式を行います。ドゴール、全員を裏へ集めよ」
「御意。本日着任する戦士は、舞台裏にお集まりください!」
「はぁ・・・緊張するなぁ。」
「私、大丈夫かな・・・。この前はスキル発動できたけど、今度は人前だし・・・。」
「大丈夫。一度できればなんとかなるもんよ!」
「お集まりいただきありがたく存じる。新任戦士よ、これから着任式を行う。今年は十五名。私が呼んだ順番に舞台へ出て、我が王からの祝辞と証をもらった後、特有スキルまたは魔術を披露するよう。くれぐれも強すぎる魔術を発動させないよう心掛けなさい。それと、口調に気を付けること。」
最後のが相手を限定している気がするが、まぁいい。これからいよいよ正式に戦士になるんだ。
「レクナス王、こちらは整いました。始めてください。」
「わかった。」
ついにくる、この時が・・・!
「皆様、それでは着任式を行います。それでは、まずは新任王国鍛冶師から!サラディオ!」
「は!」
始まった。王国戦士と言っても、戦うだけじゃなく、戦いに必要とされる兵器をつくる武具職人や科学者、魔法使いに魔法を教える魔術師も戦士としてしょうかいされる。とはいえ、この国に魔術師は俺一人、さらに武器なんて使わないから、俺とは無縁だがな。そしてなにより、全員が転生者とは限らないのもある。確かな実力さえあれば、だれだって王国戦士になれる。うん、いい国だね、ここ。
「本日から、よろしく頼むよ。」
「仰せのままに!」
拍手が沸き起こる。俺とウィストミメ、つまり、魔女と騎士は今年は一人ずつしかおらず、期待もかかっているので最後らしい。こちらとしては、よけいプレッシャーがかかって迷惑なんだが。
それでも、順番は刻一刻と迫る。
「さて、次は、十年にわたって不在だった、王国魔術師です!サティア!」
どっと歓声が沸き起こる。ついに来ちゃったよ。助けてもうおうち帰りたい。
「は、は!」
めっちゃ緊張するーーー!
「サティア殿、ここにレクナスから、貴殿を王国魔術師として迎えることを宣言する。頑張ってくれたまえ、期待しておるぞ。」
こういう時の王の風格、飲み食いしてた時とは大違いだ。にしても、プレッシャーもうかけないで!
「は、はい!精進します!」
「では、試に何か魔法を。」
「は、はい!で、では、皆様には少し厳しいと思われますが、気温低下の呪文を・・・。」
「おぉ、頑張りたまえ。」
「で、では・・・。ヒュールディ!」
ひゅうぅぅ、という音とともに室内の気温が一気に下がる、のかな?影響受けないからわかんないや。
「おぉ、寒い。さすが魔女だよ」
周囲からもざわめきが起こる。
「ところで、これをどうやって直すのだ?」
「それなら、次の騎士のスキルで・・・。」
「そうか、ならば、君はもう下がってよい。改めて、頑張りたまえ。」
「はい!」
さて、後はウィストミメにかかっているのだが・・・。
「そそ、それでは、少し寒いですが。王国騎士、ウィストミメ!」
???なざわめきが起こる。きっと気温戻せとか思っているのだろう。
「ウィストミメ殿、ここにレクナスから、貴殿を王国騎士として迎えることを宣言する。頑張りたまえ。」
「は、はい!」
うわぁ~・・・二人ともめっちゃ寒そうにしてる~(棒)。
「で、ではなにかスキルを・・・。」
「はい!で、では・・・。ソードスキル!ファイアフレーム!」
うわ・・・これまた(主に前半が著作権的に)やばい呪文がでたよ~。
ウィストミメの持つ剣が赤く光り、炎が噴き出す。そう、ここまでは順調だったんだ・・・。
彼女が放った炎で、室温はもとに戻った。それどころか、上がりまくっている。
「うわぁ!」
「これは!?」
やばくね?壁に引火したよ!?
ピーピーピーピー。
あ、警報なったって、火災報知器!?となりにスプリンクラーまでつけちゃって。でも、こんなことできるのって・・・。
「ねぇねぇサティアぁ~。どう?私が開発した火災報知器?どうせこうなると思ってさ!ね?」
「あぁ・・・ありがてぇよ・・・」
そのあと、事態は何とか丸く収まったようで。まぁ、出席者の大半がずぶ濡れになってかんかんだったが。
まぁそれで、そのあと、王は俺にこう言った。
「サティアよ、君は十年ぶりの魔法使いだ。なので、帝国議会に、あいさつに行ってきなさい。」
「私が、ですか?」
「そうだ、かなり堅苦しい奴らだが、案ずることはない。」
「ぎょ、御意。」
こうして俺は、帝国トップである帝国議会領に上ることになった。




