ティナの異能、俺の性別
「ふぁ~~~あ。」
翌日。今日が帰る日だ。
「じゃ朝食行くか・・・」
外へ出ると、ホテルとかにあるランプ乗っけるやつの上に、手紙が置いてあった。
「ん・・・郵便受けくらい付けとけよ・・・」
確か・・・昨日ティナが俺と戦うことにした理由を書くとか言ってたな・・・。直接言えばいいのに。あ、そっか。ツンデレだったっけ・・・。
「どうかしましたか?」
「あっごめん。行こうか。」
ベルが部屋から出てきた。俺は手紙をあわててポッケにつっこんだ。もちろんぐちゃぐちゃにならない程度にね?
にしてもメイドより早起きする必要あるのか・・・?
その後はとくになにもなく過ぎて行った。たぶん。あ、でもティナに会わなかったな。ほかのメンバーはいたのに。
「ありがとうございました。」
「おう。」
場面変わって門前。これからレクナス領に帰るところ。帰るメンバーは、俺、ベル、運転手。あとティナがこっち側にいるが・・・?
「で、ティナさんもどこかに行くんですかね?」
「あっそれは・・・まぁ・・・。途中くらいまで一緒させてもらう・・・。」
あ、付いてくるんですかそうですか。意味はいいとして。
「じゃあ帰りましょうか。サティア様。」
「そうだな。」
「準備はできております。」
「・・・」
いやなんか喋れよ。現状運転手に出番負けてるぞ。
またまた舞台は変わり、ここは車内・・・かな?車ではないからな。とにかく、今はベルが眠り始めたので、手紙を読もうとしたところ。
「んー、なになに・・・。」
まさしく音読を始めようとした瞬間。
「それを私の前で読むなーーー!!!」
「うるせーよお前!ベルが起きるだろ。」
するとティナは手を出してベルの周りを一周させた。
「これでいいだろ!」
「おいベルになにした!」
「防音呪文をかけたんだよ!」
「お前騎士じゃねぇのかよ!」
「このくらいの魔法、私レベルになれば余裕よ!」
「あ、はい。ありがとうございました。」
俺は手紙に視線を戻す。
「待って!・・・こころのじゅんび・・・してきたから・・・。」
「???」
「私が直接話すから!」
「じゃあさっそく始めてください。」
「心の準備がまだだよ!」
「どっちだよ・・・。」
「あのな・・・。騎士にはスキルがあるのは知ってるだろ・・・?」
「おう。」
「そのスキルの一つに、性別認識があるんだ。」
「そのスキルいる?」
「わたしの異能で全スキルが使えるようになってんの!」
「万能スキルかよ!」
「それはいいの!とにかく・・・それであなたの性別が・・・」
「ちょっと待てお前!運転手にも聞こえてるから!」
「わかった・・・。・・・でね、あなたの性別がそれでわかったわけじゃなく、性別が判断できなかったのよ。」
「は?」
「つまり、見た目は女性なのに中身が男性だから、スキルが成功しなかったのよ。」
「そうか・・・俺が男だと分かった理由は分かった。で?なんで、うちのとこまでついてくるわけ?」
「そりゃ・・・ペアになったからに決まってるじゃない・・・。」
「ふ~ん。ペアになっただけで同居?」
「同居するなんて言ってないでしょ!」
「そしたらどこで寝泊まりするのさ?」
「う・・・そうね・・・じゃあ仕方なく同居してあげるわ。」
「うっざ!上から目線うっざ!」
「じゃあどうすればいいのよー!」
「しらねぇよ。ほら、もう着くぞ。防音魔法解除しろ。」
「くーーーーーっ!覚えときなさい!」
「たぶん明日になったら二人とも忘れてるよ。」
「もういいから!」
なんだか屋敷がいちだんと騒がしくなりそうだ。




