67. 交易都市ルクスマダ
( ̄ー ̄)「フッ、GWよ。貴様の命も今日までだ・・・」
(`GωW´)「抜かせBK(ブラック企業)王。まだだ、まだ終わらんよっ!」
( ̄ー ̄)「フッ、無駄なあがきを。喰らえ、暗黒出社魔法"ブラックマンデー"!」
(`GωW´)「ぐ、ぐわああああああっ!」
(´・ω・`)「GWううううぅぅぅっ!!!」
交易都市ルクスマダ。
亡都アインベルグからシスイ国を目指して南下し、大河を渡ってから丸一日。
南東のシスイ王国、北西のリファニア王国との間に位置する場所にその街はあった。
この街は南西の肥沃な大地を持つ国々との中継点にもなっており、交易所として自治独立を果たしているそうだ。
入り口から街に入って現在の中央大広場に至るまで、大通りの至る所に屋台や露店が延々と軒を連ねていた。
なんとも活気のある街である。
「リョウ兄。あれ食べたい」
俺達が町の中心の大広場で宿を探していると、ジローがやおら屋台を指さした。
クレープや飴らしきものを売っている屋台の間にある串焼き屋だ。
ジローは甘いものより肉の方が好きらしい。
「にゃ~(レスに言ってくれ。俺は金を持っていない)」
俺はジローを仰ぎ見ながら答えた。
ちなみに俺は今、猫の状態でジローに抱きかかえられている。
魔力量の関係で俺が人型に変化できる時間は限られているので、普段は猫の姿のまま旅をすることにしたのだ。
「かねってなに?」
「にゃ~~(モノと引き換えに相手に払うものだよ)」
「そんなもの無くても、殺して奪えばいい」
「にゃ・・・(だめだっつーの。盗賊じゃないんだから・・・)」
「まぁまぁ、リョウ様。人間の常識はなかなか理解が難しいものですよ。すぐに理解してしまうリョウ様の方が特別凄いのです。さぁ、ジル殿。私がサポートしますから串焼きを買いに行きましょうか」
「うむ。早く行こう」
ジローはレスの手を取ると、串焼き屋の屋台に向かってレスをぐいぐいと引っ張っていく。
レスは苦笑しながらジローの後に続いた。
なんだかんだ言って面倒見のいい奴である。
残りのメンバーも俺たちの後をついてきていた。
ヘテロとタロー、それとクラウス達である。
ヘテロとタローは、2人ともどこか暗い雰囲気でとぼとぼと後をついてきている。
タローは俯いているため表情すら見えなかった。
「にゃにゃ~ん(タロー、いいかげん機嫌を治せよ。他の子達も助けたいんだろ?)」
「しかし兄上。この格好はあんまりです」
今にも泣きそうな顔で上目づかいにこちらを見る美少女、としか見えないタロー。
「にゃ~(仕方ないだろう。お前たちが奴隷のふりをするには、お前が女装するしかないんだから)」
俺たちが保護した三人は、男一人女二人だったので、数を合わせるためにタローには女装してもらうことにしたのだ。
ノリノリでタローを着飾り化粧をするレスに、半ば恐怖を覚えた顔でイヤイヤと後ずさるタローという構図になったが、なんか犯罪臭がしたのでとりあえずレスは何度か殴っておいた。
ちなみに残りの二人、ミラとアンナはアインベルグで青の竜将アヤメが面倒を見ている。さすがに守る対象が3人もいると動きが制限されてしまうのでアインベルグに残ってもらう事にしたのだ。
できれば3人ともアインベルグに残しておきたかったが、他の奴隷達と面識がないのでヘテロだけは連れていくことにした。
「しかし、男だとばれる可能性の方が高いと思うんですが」
「にゃっ!!!!!!(心配するな誰がどう見てもただの女の子だ!男らしさの欠片もない!!絶対ばれないから安心しろ!!!)
「Σ」
俺の力強い励ましに衝撃を受け、呆けるタロー。
あいかわらず、いぢりがいのあるやつである。
(`・з・)「そこまでだっ!有給如律令、悪しきBKを封印せよ!」
(´・ω・`)「あ、あなたはっ!?」
~~~~~
なぞの戦士の登場によりBK王から逃げ伸びたGW達。
しかしそこにもBKの魔の手が迫る。
どうするGW!?
次回「俺達の夏休みはこれからだっ・・・!」
絶対に見てくれよなっ☆




