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転猫  作者: 相川秋実
第一章
12/137

12. 人(Man)?との邂逅

目が覚めて、俺はさっそく自身をアナライズしてみた。


魔猫族 魔猫亜種

ノーマルスキル:じゃれる(魅力中)、かみつき(貫通中)、アナライズ(弱)

魔法:ヒール、ホルフィズライズ


進化してもステータス変わらないなぁと思っていたら、微妙にじゃれるとかみつきの効果が"中"に上がっていた。

これって進化による恩恵だろうか?


さて、宿敵(ボスネズミ)も倒したし進化もしたし。そろそろ外の世界を目指そうか。

俺達はさっそく、ボスネズミが立ちはだかっていた広場の出口を通り抜けて行った。

そしてしばらく歩くと、左右に通じる分かれ道に出た。

というよりも俺達が歩いてきた道は、このメインとなる通路の脇道のようだった。

さて、行先として選べるのは2つ。右か、左か、である。

ネズミやトカゲがいたことから、どちらか一方は地上に通じている・・・・と信じたい。しかし、左右の道どちらとも地上に通じているとは限らない。


とりあえず、えいやで左に進むことにした。


選んだ左側の通路をひたすら進む。

道がだんだんと地下に向かって下っているようなので不安になってくる。

しかしとりあえずは、ある程度までは先に進んでみようか。途中で上向きになる可能性だってあるのだ。

延々と歩き、そろそろタロジロは疲れてきているだろうかと思い後ろを振り向く。

俺の後をちまちまと歩いてきたタロジロはだいぶ疲れていたようで、いつの間にかタローがジローをおぶっていた。

タローは面倒見が良いな。自分も疲れているだろうに・・・。

あまり無理をさせるのもよくないので、俺はこの辺りで休憩しようと立ち止まった。

ふと、その瞬間。俺の背中を悪寒が走った。

俺はタローを促し、速やかに岩陰に隠れる。

タローも俺に従い、背負ったジローごと岩陰に隠れた。


待つことしばし。


のそり、とでもいうような足音が目の前から近づいてきた。

足音はゆっくりと、しかしだんだんと大きくなり、俺たちの隠れている岩の反対側で立ち止まった。


俺はこっそりと岩陰から顔を出して反対側を覗いてみる。


足音の主は、大人の人間と同じくらいの背丈だった。ただし、その表面はびっしりと鱗で覆われており、顔は明らかに爬虫類のそれだった。


いわゆるひとつのリザードマンというやつか。

なんともファンタジーな奴が出てきたものだ。


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