表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/76

誘拐犯との対面

ドアを開けると、二人の視線が痛い程だった。

ヒロは俺の真後ろにいるので、まだ、この二人からは見えていないだろう。


『おい、俺はジーズー王国の国王だぞ。

いつまでこんな所に閉じ込めておくんだ。

さっさと解放しろ。』


やはり、尊大な言い方だな。

この男、本当に国王なのか?


『申し訳ありませんが、確認が取れるまでお待ち下さい。


私は冒険者ギルドマスターのマティアスと申します。

お名前を伺いたいのですが。』


『ふん。

こんなに遠くて野蛮な国には、俺の名も伝わってはいないのだな。


良かろう。

俺は、ブランドンだ。

ブランドン陛下と呼びたまえ。』


『そちらの者の名前は?』


『ふん。

名も無き家来だ。』


威張りちらしていて、いけ好かない野郎だな。


『では陛下自ら、なぜこの国に来られたのですか?』


『俺の妻がこの国にいるとの情報があったからだ。

愛しい妻を迎えにきたのだ。

俺は優しいからな。』


『妻とは、一緒にいた女性の事で間違いないのですか?』


『ああ。

妻は突然拐かされたのだ。

妻の誘拐と、俺の不当な拘束で、この国はもう終わりだな。

お前たちは処刑だな。』


こんな奴が国王の国こそ、終ってるんじゃないか?

殴りたくなるのを、必死で堪えた。





※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




『お前たちは処刑だな。』


マティアスさんの後ろに隠れるように立っていたら、そんな声が聞こえた。


この人、何言ってるの?

マティアスさんは、悪い事なんてしてないじゃない!


それに、妻って、私の事を言ってるんだよね?

こんな人知らないし、好きになんかなれっこない!!


もう、腹が立つ!!


『マティアスさんは悪い事なんてしてません!

処刑になんてなりませんよ!!』


怖いのも忘れて、前に出て言ってしまった。


『おお!

チヒロではないか?

探したぞ!!』


『私は、あなたの事なんか知りません!

私は、マティアスさんの嫁です!!』


『この者の嫁だと?!

一体、どういう事だ?!』


うう。

そんな、怖い顔したって、私はマティアスさんの嫁ですよ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ