誘拐犯の姿形
『俺は奴らの勾留されている本部へ行かなければならないが、ヒロはどうする?
一緒に行くか?
それとも、おやじたちと一緒にここで待っているか?』
『うう、、、怖いけど、マティアスさんと離れるのは嫌です。
一緒に行く。』
怖い。
誘拐犯のいる場所に行くのも怖いが、マティアスさんと離れるのも怖いのです。
抱っこされたまま、ぎゅっとしがみつくと、しっかりと抱き締めてくれます。
私の不安を分かってくれるのでしょうか?
いいえ、きっと、マティアスさんも不安なのでしょう。
もう、ふたりが離れなくなるように、ひとつに溶けてしまいたいですね。
『分かった。
俺が、何があっても守るからな!
もう、離さないからな。』
『はい!
お願いします!!』
マティアスさんの腕にしがみついて、誘拐犯が勾留されているという建物まで歩いて行った。
後ろからは、副ギルマスさんのコーリーさんが付いてきてますね。
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警備隊の本部のある建物に到着し、二人が勾留されている場所の隣の部屋に入る。
マジックミラーになっていて、奴らの様子が見れるのだ。
この二人がヒロを連れ去ろうとした奴らか。
ジーズー王国の国王と名乗っているらしいが。
捕縛の時にはゆっくり顔も見れなかったので、しっかりと見る。
姿形は整っているようだが、瞳が酷薄そうに光り、油断がならない印象を受ける。
髪は鮮やかな金髪で、肩まで伸び、後ろでひとつにくくっている。
瞳の色は暗いブルーだな。
鼻筋は通っており、薄い唇が尊大そうに歪められている。
こちらは特に手鎖などで拘束はされていない。
一応国王と名乗っているので、最低限の自由は考慮されたのだろう。
一方、もう一人の男はと言えば、魔法の口輪を嵌められており、魔法の詠唱が出来ないようにされている分、憔悴しているようだった。
栗色に近い金の髪に、ギョロギョロとせわしなく動く水色の瞳。
イライラと貧乏ゆすりを繰り返し、魔法以外は無能だと物語っているようだ。
ここから見ているだけじゃダメだな。
仕方無い、部屋に入るか。
『ヒロはここで待ってるか?』
『マティアス、さん、、、。
ううん、行く。』
さあ、奴らと対面の時間だ!!




