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誘拐犯の姿形

『俺は奴らの勾留されている本部へ行かなければならないが、ヒロはどうする?

一緒に行くか?

それとも、おやじたちと一緒にここで待っているか?』


『うう、、、怖いけど、マティアスさんと離れるのは嫌です。

一緒に行く。』


怖い。

誘拐犯のいる場所に行くのも怖いが、マティアスさんと離れるのも怖いのです。


抱っこされたまま、ぎゅっとしがみつくと、しっかりと抱き締めてくれます。


私の不安を分かってくれるのでしょうか?


いいえ、きっと、マティアスさんも不安なのでしょう。


もう、ふたりが離れなくなるように、ひとつに溶けてしまいたいですね。


『分かった。

俺が、何があっても守るからな!

もう、離さないからな。』


『はい!

お願いします!!』


マティアスさんの腕にしがみついて、誘拐犯が勾留されているという建物まで歩いて行った。


後ろからは、副ギルマスさんのコーリーさんが付いてきてますね。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




警備隊の本部のある建物に到着し、二人が勾留されている場所の隣の部屋に入る。


マジックミラーになっていて、奴らの様子が見れるのだ。


この二人がヒロを連れ去ろうとした奴らか。

ジーズー王国の国王と名乗っているらしいが。


捕縛の時にはゆっくり顔も見れなかったので、しっかりと見る。


姿形は整っているようだが、瞳が酷薄そうに光り、油断がならない印象を受ける。


髪は鮮やかな金髪で、肩まで伸び、後ろでひとつにくくっている。


瞳の色は暗いブルーだな。

鼻筋は通っており、薄い唇が尊大そうに歪められている。


こちらは特に手鎖などで拘束はされていない。

一応国王と名乗っているので、最低限の自由は考慮されたのだろう。


一方、もう一人の男はと言えば、魔法の口輪を嵌められており、魔法の詠唱が出来ないようにされている分、憔悴しているようだった。


栗色に近い金の髪に、ギョロギョロとせわしなく動く水色の瞳。

イライラと貧乏ゆすりを繰り返し、魔法以外は無能だと物語っているようだ。


ここから見ているだけじゃダメだな。

仕方無い、部屋に入るか。


『ヒロはここで待ってるか?』


『マティアス、さん、、、。


ううん、行く。』


さあ、奴らと対面の時間だ!!






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