マティアスさんのお嫁さんになりたいです
お待たせしてごめんなさい。
『ヒロちゃん、一緒にお部屋に行きましょう。
似合いそうな服を用意しておいたのよ。』
マティアスさんのお母さんが連れていってくれます。
お母さんが若い頃着ていた服なんかをくれるみたいです。
『おふくろ、大きめのを頼むぞ。』
そうですよね。
又、直ぐにも成長しないとは限りませんからね。
お母さんと二人でお部屋で着せ替えです。
楽しいですね。
『私、呪術で小さくなっているらしいんですよね。
朝起きたら大きく育っているかも知れないんですけど。』
マティアスさんのご両親にはちゃんと伝えておこうと思うんです。
せっかくいただく服も着れなくなるかも知れませんものね。
『あら、そうなの?
じゃあ、本当は何歳位なのかしら?』
『記憶が無いのではっきりは分からないんですけど、多分、二十歳位かなと?』
『あらあら、それは良いわね!
ちょうど良いじゃないの。
マティアスのお嫁さんになって欲しいわ。』
『お嫁さんにですか?』
『そう。
ヒロちゃんが嫌じゃなければ。
マティアスの事、キライ?』
『嫌じゃないです!
好きです!!
あ、でも、私、記憶が無いし、変な呪術にもかかっているし、ふさわしくないんじゃないですかね?
子供の姿だから、マティアスさんも娘か妹にしか思えないんじゃないですかね?』
『うーん、マティアスの気持ちは本人にしか分からないけれど、多分脈はあると思うの。
だから、どんどんキスしてあげて?』
『はい!
今日の朝、ほっぺにしたんですよ!
マティアスさん、可愛くて、沢山したくなっちゃいました!!』
『ふふふ、マティアスの事、よろしくね。』
『はい!
お嫁さんになれるように頑張ります!!』
お母さんに応援されたら百人力ですね。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『マティアス、お前の嫁か?』
おやじがボソリと言う。
『?!』
イヤイヤ、イヤ。
何言ってるんだ、おやじは?!
『どうしてそうなる!』
『母さんが張り切ってた。』
『ち、違うからな!
嫁じゃないぞ!
娘の予定だ!!
そうだ、養子にしても良いかな、と思って!』
『落ち着きなさい。
早まって養子にしない方が良い。』
『おやじは反対なのか?』
『養子にするのは反対だな。
女は成長が早い。
さっき少し話したが、あの子は利発だ。
直ぐにも【女】になる。
母さんじゃないが、嫁にしたくなるだろう。』
おやじが、とつとつと語る。
ああ、もう、俺は子供だと思い込もうとしているのに、両親にこう言われてしまってはどうすれば良いんだ!!
パニック寸前だろう、俺!!




