マティアスさんの実家だそうです
マティアスさんが朝、突然言った。
『俺の両親の家に行くぞ!』
両親って、お父さんお母さんの事ですよね?
昨日お母さんに会ったばかりなのに。
何か言い忘れとかですかね?
冒険者ギルドに寄って、仕事を休むと伝え(呪いをかけてるような目で見られたとこぼしてましたね)、
乗り合い馬車の待合所に行きました。
歩くと少し遠いので、馬車を利用するそうですよ。
馬車の窓から外を見ていると、どんどん家並みが減り、畑になって行きます。
マティアスさんのご両親の家はどんな所なのか、ワクワクしますね。
『次で降りるぞ。』
おっと、もうすぐ到着のようです!
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おふくろにひと言文句を言ってやらなきゃ気が済まない!
純真なヒロに何を言い含めたのか!!
こんな事は金輪際止めさせなければ!!!
馬車で移動したらヒロがもの珍しげに見渡していて、記憶が無いってのはこんな馬車も分からないものなのか、と思った。
この数日一緒に暮らしていて、一般常識なんかは特に支障は無さそうだったので、不思議に思える。
一体、何が分かっていて、何が分からないのか?
まあ、ヒロ自身にも分からないんだろうな。
『ただいま。』
実家の戸を開け、勝手に入って行く。
ヒロはおずおずと付いてくる。
『あら、マティアスにヒロちゃん。
いらっしゃい。
急にどうしたの?』
おふくろが台所から顔を覗かせる。
親父は居間で寛いでいた。
『親父、ヒロを連れてきた。
よろしくな。
ヒロ、俺の親父と居てくれ。』
親父に挨拶するヒロを居間に残し、台所へと行く。
『おふくろ、どうしたもこうしたも無いだろうが!
昨日ヒロに何を教えたんだよ?!』
小さな声で抗議する。
『あら、ヒロちゃんにキスでもされた?』
『うるさい!
一体、何だってそんな事教えたんだ?
どういうつもりだよ?!』
『あんたが何時まで経っても女の一人も連れてこないからでしょう。
ヒロちゃんはまだ小さいけど、すぐに結婚出来る年齢になるわよ。
子供じゃなく、嫁にしなさいな。』
『余計なお世話だ!!』
ああ、イライラする!!!




