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マティアスさんの実家だそうです

マティアスさんが朝、突然言った。


『俺の両親の家に行くぞ!』


両親って、お父さんお母さんの事ですよね?

昨日お母さんに会ったばかりなのに。

何か言い忘れとかですかね?



冒険者ギルドに寄って、仕事を休むと伝え(呪いをかけてるような目で見られたとこぼしてましたね)、

乗り合い馬車の待合所に行きました。

歩くと少し遠いので、馬車を利用するそうですよ。


馬車の窓から外を見ていると、どんどん家並みが減り、畑になって行きます。

マティアスさんのご両親の家はどんな所なのか、ワクワクしますね。


『次で降りるぞ。』


おっと、もうすぐ到着のようです!





※※※※※※※※※※※※※※※※※※




おふくろにひと言文句を言ってやらなきゃ気が済まない!

純真なヒロに何を言い含めたのか!!

こんな事は金輪際止めさせなければ!!!


馬車で移動したらヒロがもの珍しげに見渡していて、記憶が無いってのはこんな馬車も分からないものなのか、と思った。


この数日一緒に暮らしていて、一般常識なんかは特に支障は無さそうだったので、不思議に思える。


一体、何が分かっていて、何が分からないのか?

まあ、ヒロ自身にも分からないんだろうな。


『ただいま。』


実家の戸を開け、勝手に入って行く。

ヒロはおずおずと付いてくる。


『あら、マティアスにヒロちゃん。

いらっしゃい。

急にどうしたの?』


おふくろが台所から顔を覗かせる。

親父は居間で寛いでいた。


『親父、ヒロを連れてきた。

よろしくな。

ヒロ、俺の親父と居てくれ。』


親父に挨拶するヒロを居間に残し、台所へと行く。


『おふくろ、どうしたもこうしたも無いだろうが!

昨日ヒロに何を教えたんだよ?!』


小さな声で抗議する。


『あら、ヒロちゃんにキスでもされた?』


『うるさい!

一体、何だってそんな事教えたんだ?

どういうつもりだよ?!』


『あんたが何時まで経っても女の一人も連れてこないからでしょう。

ヒロちゃんはまだ小さいけど、すぐに結婚出来る年齢になるわよ。

子供じゃなく、嫁にしなさいな。』


『余計なお世話だ!!』


ああ、イライラする!!!



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