獣人の女の子 リナ!
さっきああ言いましたが、余裕があったのでもう1話書きました。明日はわからないです。
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「バカー!」
俺は店に入った途端にハルカに殴られた。
なんなんだ⁉︎いったい…
そしてそのまま胸ぐらを掴まれブンブン振り回される。
「全部アイから聞いたんだからー。何よ!私がくると絡まれるからって置いてったくせに、結局レンくんも絡まれてるじゃん!しかもSSランク冒険者と模擬戦って!なんでレンくんだけテンプレ楽しんでんのよー」
「ごめん、ごめんってハルカ … 俺が悪かったって。だから離して…首しまってる…」
「あ、ごめん」
そしてハルカは手を離した
はぁ死ぬかと思った…
「あの〜レンさん、なぜこの子がさっきの出来事を知っているんですか?あと、アイって誰ですか?」
そうレーニンさんが質問してきた…
「な、なんでもいいじゃないですか!ははは」
俺はそうごまかしつつハルカを睨んだ。
おい!目をそらすな!口笛吹けてないぞ!
「まぁ、人様のスキルにあまり干渉するものではありませんね。失礼しました。では早速、ハルカさんの奴隷解放をしましょうか」
「「はい、お願いします」」
そうしてレーニンさんは、ハルカの奴隷の首輪に手をかける。すると『カチャ』と首輪の外れる音がした。どうやら終わったみたいだな
「やったわ〜これで自由よー」
ハルカが喜びのあまりそう叫んだ
「よかったな、ハルカじゃあこれからはパーティメンバーとして頑張っていこうぜ!」
俺がハルカにそう声をかけるとハルカは急に不機嫌そうに顔を膨らませた。いや、たぶん怒ってるんだろうけど可愛いとしか思わないなw
「どうしたんだ?」
「別に〜、レンくんは酷い人だなぁって思っただけだよ」
「え⁉︎なんで?俺が酷いんだ?」
俺はわからず首をかしげる。
『アイ、なんでだ?』
『これはハルカ様のプライバシーなので、アイでもお答えできません。ただし酷いのはマスターです』
えー、アイにも見放された…なんでなんだろ…
と、とりあえず話を変えなければ!
「レーニンさん、あっちの部屋には何があるんですか?」
俺はある扉を指さし、レーニンさんに質問する
「あの部屋は犯罪者奴隷や欠損奴隷などの一般の人には売れない奴隷がいますね。あの中にいる奴隷のほとんどはもう社会に出ることはほとんどないでしょう」
レーニンさんはそう答える。しかし俺はあの部屋になぜか非常に興味が湧いたのだ。なぜかはわからない。ただ俺の勘があの部屋に行け!と言っているような気がするのだ。
『ハ、ハルカあの部屋に行ってみないか?ほ、ほら実は、ああゆう所に実はすごいやつがいた!とかテンプレだろ?』
俺は少しでもハルカの機嫌を直そうとそう提案する。
『わかった、いいよ』
ハルカが了承してくれた。とりあえずよかったよかった。
「すいません、レーニンさんあの中少しでも見てみてもいいですか?」
「構いませんが、レンさんが望むような奴隷はいないと思いますよ。欠損奴隷は冒険者なんてなれないですし、ましてや犯罪奴隷なんて外にも出せません。犯罪奴隷は鉱山送りか薬などの実験用に使われるぐらいしかありません。それでも構わないならどうぞ」
そう言って俺とハルカ、レーニンさんは部屋の中に入る。すると中はむっとしていて、血の匂いがしてあまりいい環境とは言えなかった
「く、臭いね。レンくん」
「そうだな」
そう言って俺達は奥に進む。するとある1人の奴隷が目に入った。おそらく猫の獣人だろう。しかし四股は欠損していて片方の耳も食われたように無くなっている。
「レーニンさん彼女は?」
「彼女の名前リナ。5日ほど前にマルセルのもう1つの奴隷商から引き取ったものです。彼女は東の方の小さな村出身らしいのですが口減らしのために数人とともに奴隷として売られたのですが、道中魔物に襲われて、囮として魔物の中に放り込まれたようです。そして、売り物にならなくなったからと言って私の店にほぼ強制的に引き取らせたのです」
なるほど、大変な境遇だったんだな
「もう一方の奴隷商の方酷いです。こんな子供を囮にして、しかもこんな大怪我させて自分たちは知らんぷりだなんて!」
ハルカがそう怒っている
「もう一方の奴隷商は主に貴族や大きい商会の方に売る奴隷を専門にしているんです。だから犯罪者奴隷や欠損奴隷は必要なく私の方にほぼ強制的に送り込んでくるんです。だからいつの間にか私の店は犯罪者奴隷や欠損奴隷、あまり高くない奴隷を買える余裕がある人に売る奴隷。あちらの店は貴族や大きい商会などに高く売れる奴隷。という構造が出来上がってしまったのです。でも私は自分の奴隷が少しでもいい人に買ってもらえるよう努力しているつもりです。奴隷の質なら負ける気はありません」
レーニンさんははっきりと言い切った。かっこいいな、自分の仕事に誇りを持っているというのはこうゆうことを言うのだろう。
『ねぇ、レンくん!レンくん!この子鑑定してみて!かなりいい能力持ってると思うよ』
ん、なんだって?『鑑定』
リナ
分類:獣人族 ネコ
年齢:14歳
適正魔法:風魔法Lv1
ユニークスキル:スキル獲得補正、スキル成長補正
スキル:身体強化Lv4、剣術Lv1、解体Lv2、気配察知Lv2、跳躍Lv2、夜目
スキル獲得補正
・スキルがかなり得やすくなる。
スキル成長補正
・スキルレベルがかなり上がりやすくなる。
うわっ!ユニークスキル2個持ちか!かなり優秀だな!ん?まてよ…これ、ハルカのユニークスキルと相性良すぎなんじゃないか?
『おい、ハルカこのユニークスキルハルカと組み合わせたらすごいぞ!』
『だよね!私もそう思った。でもこんな状態じゃ何もできないよ。かわいそう』
『いや、たぶんこの状態ならなんとかなると思う。あとはハルカがこの子と契約していいと思うかどうかだ。ハルカのスキルは最大で5人までしか使えない。だから使う人はしっかりと考えないといけないんだよ』
『じゃあ、この子を買ってしばらく様子を見るのはどうかな?奴隷じゃなかったとしても信用できるとわかったら契約するってのは?』
『ハルカがそれでいいならそうしよう』
俺とハルカはアイを通じて話し合いそう結論づけた。
「レーニンさん俺、この子を買いたいんですが!」
「ほんとですか⁉︎」
俺がこの子を買う意思を伝えるとレーニンさんはまさか買うとは思わなかったのだろう。とても驚いていた。
「はい、この子を買うことに決めました。いくらになりますか」
「この子なら金貨2枚です。でもほんとによろしいんですか?かわいそうですがこのような子を買っても何もできませんよ」
レーニンさんは俺達とこの子をほんとに心配している。ほんとにこの人はいい人なんだろう。
「大丈夫です。俺に考えがありますから」
「そこまで言うならわかりました」
そう言ってレーニンさんは檻の鍵を開け彼女を抱えてきた。では奴隷の契約を致しましょう。先ほどの部屋へ
そうして俺らは獣人の奴隷リナを連れた部屋まで戻ってきた。
「では奴隷の契約を致しましょう。ここに血を1滴垂らしてください」
そう言ってレーニンさんは首輪を出してくる。俺は針を使って指をさし奴隷の首輪に血を垂らした。
「では!」
そうしてレーニンさんはその首輪を彼女につけた。どうやらこれで完了らしい。
「これで終了です。でもほんとに良かったのですか?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございますレーニンさん」
俺はとりあえずレーニンさんにお礼を言った。
さて、今からだな。成功するといいんだが
「レーニンさん、今から俺はある魔法を使います。お願いなのですが今から使う魔法のことは黙っといてくれませんか?」
「わかりました。約束しましょう」
レーニンさんはなんの疑いもなく了承してくれた。ほんとにこの人はいい人なんだな。
俺はそう思いながら彼女、リナに向き直る。そして、ある魔法をイメージする。どのような効果があるのか。どのような方法なのかを正確にイメージする。イメージを固める…固める…かため…よし!完成だ。
俺はリナを見てこう言った。
「俺の名前はレンだ。俺は君の主人だ。でも君を奴隷として扱うつもりはない。もちろん俺の仲間のハルカもだ。だから俺たちを信頼してほしい。ご主人様と奴隷の関係じゃない。君と仲間になりたいんだ。だから俺は君を助けるよ。だって仲間だからね。今から君を助けてあげる。君の1週間分俺がもらうよ」
そう言って俺はリナに魔法をかけた。すると彼女は急に光に包まれた。よく見ると彼女の手足がどんどん生えてきている。そして、光が収まった時、そこには手足がしっかりとあり、先ほどのようには思えない、可愛らしい猫の獣人がいた。
その女の子リナはゆっくりと目を開けた。
リナは自分の体を見つめる。顔、体、耳、尻尾いろんなところを順番に触っていく…
「あ、あれ。なんで喋れるの?なんで手足があるの?なんで私は生きてるの?あのまま私は死ぬんだと….死んじゃうと思ってた…うぇぇぇぇぇぇぇぇん。よかった!生きてるよ〜うわぁぁぁぁぁぁぁぁん」
リナは顔をぐしゃぐしゃにして泣いた。俺はリナの横に座り優しく頭を撫でてあげる。するとリナはさらに泣き出す。俺達はリナが泣き止むまでそっとしておいてあげた。
10分ほどしたらだろうか、泣き止んだリナは俺の前に立ち頭を下げた。お辞儀の姿勢だ。
「ありがとうございます。レン様!私の名前はリナと言います。レン様に助けていただいた恩は一生かけて返すつもりです。何ができるのかわかりませんがこれからよろしくお願いします」
「そんな畏まらなくていいぞ。さっきも言った通り俺はお前を奴隷扱いするつもりはない。しばらく経ったら奴隷から解放するつもりだしな」
「いえ、私はこのままレン様の奴隷でいさせてください。レン様の奴隷がいいんです。お願いします」
そう言ってリナはまた頭を下げてくる。
「わかったよ。じゃあリナが望むまで奴隷から解放はしない。でもお前は奴隷じゃない。俺たちの仲間なんだ。そこを忘れるなよ」
「はい!かしこまりました」
よし、じゃあこれで終わりだ。行こうか!
そう思って立ち上がろうとすると、
「ちょっと待ってレンくん。今のなに?あんな酷い怪我だったのに一瞬で治ったよ。どんな魔法を使ったのよ!」
「たしかにあんな魔法は見たことありませんね。これがバレたら問題になりますよ。レンさん」
ハルカとレーニンさんがそう言ってきた。
俺はリナにした魔法の説明をしてやる
「あれは怪我を回復させたんじゃない。レナ自身の時間を巻き戻したんだよ。だから今のレナは新しい手足なんじゃなくて失う前の手足に戻ったという事なんだ」
「はぁ、レンくんほんとになんでもありね。そんなの反則じゃない」
ハルカがそう言ってきた
「いや、そんなもんじゃないさ。こんなすごい魔法を使うんだ。もちろんデメリットも存在する。なぜかわからないけど、この魔法は戻した時間のぶんだけ寿命が縮むんだ。今回の場合は1週間分戻したから.リナの寿命は1週間縮んでる。だからあんまり多様できる技じゃないな」
俺はハルカにそう説明してやった。ハルカはそれで納得したようで俺達は店を出ることにした。
「じゃあレーニンさん。俺達はそろそろ行きます。ありがとうござました。今回の件はくれぐれも内緒でお願いします」
「いえ、またいつでもいらしてください」
「わかりました。またいつかお邪魔させていただきます。あ、そうだ!レーニンさんこの近くでいい宿はありませんか?多少高くてもいいので料理が美味しくてしっかりとした宿がいいのですが」
「それなら私の親戚が経営している『スライムの森』という宿がいいでしょう。あそこは下級の貴族やAランク、Bランクのような冒険者ほど稼ぎがないと苦しいですが料理も美味しくて、風呂付でオススメですよ」
「ありがとうございます。じゃあそこに言ってみることにします」
そうして俺達はレーニンさんオススメの宿『スライムの森』に向けて歩き出した
2人目のヒロインの登場早すぎです。すいません!まだハルカちゃんとなにもしていないのに…
この、ハルカとリナのユニークスキルのコンボは前々から考えていたのですが、僕は欠損奴隷を助ける主人公を描きたくて、でもハルカを解放してしまったら、奴隷商に描写が思いつかないので思い切って出しちゃいましたw
さぁハルカとリナは仲良くやっていけるのか!乞うご期待(まぁ大体予想はつくよねw)




