SSランクの実力
冒険者ギルド長のガルムはSSランクの冒険者だった。俺はその事実に驚きすぎて開いた口が塞がらなかった…
「さぁどうした?もう終わりか?」
ガルムが挑発してくる
ダメだダメだ…挑発に乗るな
とりあえず『鑑定』
ガルム
分類:人間
年齢:56
適正魔法:土魔法Lv6
ユニークスキル:金剛
スキル:大剣術Lv8、身体強化Lv7、自動回復、腕力増加、攻撃力増加、気配察知Lv4、直感Lv7、起死回生
金剛
・体が金属以上に硬くなる。打撃・斬撃がきかない。常時発動スキル
起死回生
・自分の残りの魔力を全て消費することで、攻撃力、俊敏力などすべての能力が何倍にも跳ね上がる
ばりばりの脳筋野郎じゃねーか!
てか、金剛はやばいな。SSランクも納得だ。
さらにスキルのLvも全体的に高い
これがSSランク…世界でもトップレベルの実力か…
「お前今鑑定使っただろ?鑑定眼持ちか?」
何でわかった?直感か?
「さぁ、どーだろーな」
俺は一応そう答えておく
「まぁいい、どうする?俺は強いぞ!降参するか?」
「いや、あんたの金剛は破れる技はあるんでな、少しSSランクの強さ試させてもらうぞ!」
「いいだろう、では俺に勝ったら何でもゆうことを1つ聞いてやろう」
そう俺には『空間切断』という防御不能の技があるので負ける心配はしていない。だから俺はガルムに対してどこまでできるのか試して見ることにする。
「では次はこちらからいくぞ!」
『岩石弾』
ガルムは無詠唱で魔法を放ってきた。やはりガルムレベルになると無詠唱で使えるようだな。
『シールド!』
俺は自分の前の空間を固めてシールドを作って防ぐ。すると横から嫌な気配を感じた。とっさに刀を出すとガルムが大剣でなぎ払ってきた。俺はそのままぶっ飛ばされたが空中で勢いを殺して着地した。
「クッソ!この馬鹿力が」
「ほうこれを防いだか!やるじゃないか、じゃあこれはどうだ!」
ガルムは俺の元に一瞬で移動して、大剣を払ってきた。さすがに身体強化のLvが高いな。
『クイック!』
俺はとっさに自分にクイックをかけて紙一重でかわす。ガルムさんはそこから連続で切りかかってくるがいくら身体強化や筋力増加でスピードを上げてもクイックをかけた俺には敵わない。
反撃とばかりに横一線に刀を振るう。しかしやはり金剛は破らず刀は弾かれてしまう。すごいな、多分 天絶じゃないと折れてるぞ
「くそっ!あたらねぇ。何でスピードしてやがる。ならこれなら」
『大いなる大地よ。我に集いて。敵を撃て!岩石砲弾』
そうガルムは詠唱する。するとさっきのとは比べられないほど大きな岩が飛んでくる。俺は受けずにかわそうとすると動けない…
足元を見ると俺の足が土で固定されていた。
「あっちはフェイクか!だけど『瞬間移動』」
俺はとっさに瞬間移動でかわす。
「転移魔法だと?ほんとにお前何もんだ?」
「ん?冒険者になりたてのただの一般人だよ」
「「「「そんなわけあるか!」」」」
ガルムさんと観戦してた冒険者の人全員の気持ちが一致した瞬間だった。別にそこまで言わなくてもいいじゃん…
「じゃあそろそろ決めさせてもらうよ」
俺はそう言って『空間切断』を起動する。天絶の周りが光り出す。
「なんか、やばそうだな…仕方ねぇな」
そうゆうとガルムさんが赤く光り出した。
おそらく起死回生を発動したんだろう
「「いくぞ!」」
お互いが一斉に駆け出した。
おれの天絶とガルムさんの大剣がぶつかり合う。
おれとガルムさんを中心に3mほどのクレーターができた。
「はあああああっ!」
「おりゃゃゃゃっ!」
しかしガルムさんの大剣が今の攻防に耐えきることができずおれは大剣ごとガルムさんをぶった切った。そしてガルムさんの後ろの炎が消えた。どうやら俺の勝ちのようだな
「いや〜まいったまいった。まさか負けるとは思わんだわ」
うわっびっくりした。真っ二つにしたはずなのにガルムさんも大剣も何にもなかったかのように元の姿のままだ。すごいなこの魔道具
「楽しかったです。ありがとうございました」
「おう、俺も楽しかったぞ!こんなワクワクしたのは久しぶりだ」
そう言って俺とガルムさんは握手した。すると観客席からとんでもない拍手が鳴り響いた
「はははっ!レンお前これから大変だぞ。覚悟したほうがいい。俺に勝ったんだ。これからパーティの勧誘がすごいぞ」
「だから嫌だったんですよ。どうしてくれるんですか」
「ガッハハー、んなこと知らん」
くそっ、この筋肉ダルマめ覚えてろよ
俺はまた面倒ごとが増えてため息をついた。
明日からこのペースでの更新は無理になります。すいません、俺受験生なんです。やばいんです