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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
K.レギザス王国編

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318、レギザスの砦:2

  ●【No.318】●



  レギザスの砦にて。


 建物の瓦礫を粉砕して、水で()かして柔らかくした即席のセメントもどきを、三階建て一軒家の木の屋根の間に埋めていく。 屋根の隙間(スキマ)を無くして強度を少しでも高めていく。 これで雨風(あめかぜ)(ふせ)ぐことができるはず。 屋根だけはコンクリート的なモノになっていく。


 この作業をワシが一人で全て(おこな)った。 手慣れた感じで素早く作業した。 ワシが生前何の仕事をしてたか、少しは興味あるじゃろ? もっとも誰も気にしないと思うけど、全ての屋根の隙間(スキマ)を即席セメントもどきで埋めたんじゃ。


「ふむ、こんなもんじゃろ?」

「なかなかよく出来てるじゃないか?」

「さすがはヴァグドーちゃんねぇ~♪」

「お疲れ様ですヴァグドーさん」

「お疲れ様です師匠」

「お疲れ様ですわヴァグドー殿」

「お疲れヴァグドー」

「お疲れダーリン」

「やれやれ、よくやるなぁ~」

「……」

「ふむ、そうじゃな。

 それなら次はお風呂でも作ろうか?」


 レギザスの砦の背後は森になっており、その森の奥に温泉が出来る場所がある。 さらに奥には川が流れていて、水浴びが出来る場所がある。


 そこでワシが森の奥にある温泉のありそうな場所を探して見つけると、()()を奥深くまで掘っていき、お湯を()させようとするんじゃ。 掘った穴の()いた場所を石や岩などで固定しながら囲っていって、お湯を外に()さないようにして、自作の温泉を作るんじゃ。 ここでも手慣れた感じで素早く作業する。


「ふむ、できたな」

「へぇ~、なかなかやるなぁ~」

「ワオ、温泉だぁ~」

「ワオ、温泉まであるぅ~」

「さすがですね」

「まぁまぁだね」

「……」

「ホントに作りやがったか…」

「あとで温泉に入ってみる?」

「ええ、そうね」

「ええ、いいわね」


 結構な広さの温泉が出来上がる。 さらに森の中でも石畳の道や矢印なども作っていって、分かりやすく歩きやすくする。 これでレギザスの砦のすぐ背後の森の奥にある温泉にも入浴でき、その奥にある川で水浴びもできる。 なかなか快適な砦となっとる。


「やれやれ、やっと…できたか…」

「……」

「これで…少しは休めるな…」

「結構…長い間…旅を続けていたからな…」

「なるほど、温泉か…」

「あとで入ってみるか?」

「ああ、そうだな」

「……」

「とにかく―――」

「ホントにお疲れ様でした…」


 三軒ある三階建て一軒家の内、左側にある家を女性用にして、右側にある家を男性用にして、真ん中にある家を男女共用にした。 早速(さっそく)…全員が、それぞれ荷物を置く為に家に入った。 部屋の数も多いし、キッチン・シャワー・トイレもある。 おまけに森の奥に温泉もあって、さらに川で水浴びもできる。 ()()で…しばらくの間は…暮らしていけるだけの…十分な設備が整えられた。 ()()を拠点として、しばらくの間は…()()に滞在する予定だ。


 あのヴァグドーたち一行も長旅・冒険を一時中断して、()()で休養をとる。 ワシら一行が今まで休むことなく、冒険を続けてきたけれど、()()で休む意味は…一体何なのか…?


「よし、これでよい」


 ワシは小さい白い紙に、()()()()をメモ書きのように書いて、()()()()に届くように素早く移動させた。 その後も他の者たちが、それぞれ自由行動しており、ワシも色んな物を作り続けてた。




   ━・ー●ー・━




 あのレイドルノとダルラルダの二人を乗せた連絡船が、また別の某港町の船着き場に到着していた。 このまま某港町にある宿屋に宿泊するレイドルノとダルラルダの二人。


  その日の夜のこと。


 宿泊する部屋のベッドで眠る二人。 ベッドはふたつあって、それぞれ一人ひとつずつベッドで眠る。


「スースースー」

「ZZZZZZ」


 レイドルノもダルラルダもぐっすり眠ってるように見えて、一見して無防備に見えるけど、さすがのレイドルノの方は無意識ながらも警戒しながら眠ってるようだ。 それでも今夜は特に何も起こらず、このまま時間だけが過ぎていった。


  翌朝のこと。


「!」


 まずレイドルノが起床すると、いつの間にか枕元に小さい白い紙のメモ書きが置いてあった。 ()()はたしか…? 早速(さっそく)…彼が()()を読んでみて、何やら無言で納得する。


 その後で…ダルラルダも起床すると、一緒に服を着替えて朝食を食べ終えて、そのまま荷物を持って宿泊部屋を出ると、次の目的地へ向かっていった。


「次の目的地は何処(どこ)ですか?」

「彼らの居場所というか、拠点のある場所がわかった。」

「えっ、止まっているのですか?」

「ああ、彼らが拠点を造って、()()で…しばらくの間、(とど)まるつもりらしい。」

「へぇ~、遂に彼らも冒険を中断するのですか?」

「ああ、少し進みすぎたらしい。 この(スキ)に俺たちも彼らに追いつくぞ。」

「はい、判りました。」

「それでは行こうか」

「はい、判りました。」


 某港町の外にある馬車乗り場へ行って、あらかじめ予約していて指定された馬車に乗り込み、そのまま馬車で次の目的地へ向かっていく。 ()()は…あのヴァグドーたち一行がいる大陸の何処(どこ)か、ということは判ってる。 だが…()()が一体何処(どこ)なのか、そこまでは…まだ解らないみたいだ。 それでも彼らのもとへと向かうのだ。




   ━・ー●ー・━




  レギザスの砦にて。


 砦の背後にある森の奥にある温泉に入る女性陣。 温泉の側に小屋を作り、そこを脱衣場にしている。 カグツチ&ロンギルス&エクリバ&ニーグルン姫&シャニル&テミラルス&モモネ&アルラトスの八人が脱衣場で全裸になって、白いタオルを持って、温泉に入浴する。


「ふぅ~~~」

「気持ちいいぃ~~~」

「はい、そうですねぇ~~~」

「温かいぃ~~~」

「久しぶりの温泉ねぇ~~~」

「確かに、久しぶりですぅ~~~」

「しかし、よくやるよぉ~~~。

 あの男もぉ~~~」

「さすがですぅ~~~」


 あのヴァグドーが作った温泉に浸かり満足そうな女性陣。 なかなか気持ち良さそうな温泉であり、突貫工事で作った割には、結構いい造りになってる。 そんな温泉の近くの木々の物陰(ものかげ)に隠れる妖しげな謎の人影があった。


 一方のアドーレ&オリンデルス&ルドルス将軍&アルベルス&イトリンの五人は部屋でゆっくり(くつろ)ぐ。 最後のワシが外を見回り警戒する。


「!」


 そんな見回りするワシが木々の物陰(ものかげ)に隠れる妖しげな謎の人影を見つけたんじゃ。 勿論、妖しげな謎の人影の方は、まだワシの存在に気づいておらんようじゃ。


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