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Fly*Flying*MoonLight  作者: あかし瑞穂
次の日
15/88

PM1:30 総務部~秘書室

 総務部の電話のベルが鳴り響く。私が受話器を取った。

「……はい、総務部です」

『……内村さん? 美月です。こんにちは』

「はい、内村です。こんにちは」

『お忙しいところ申し訳ないのだけれど、今すぐ、社長室に来てもらえるかしら?』

「……はい、わかりました」

 私は首をかしげながら、受話器を置いた。


 美月さんからの電話。内容はいつもと同じ。

……でも……。

(なんだか……感じが、変……だった……)


 なんだろう。胸の奥がざわめく。嫌な……感じ。


(と、とにかく、社長室に行かなくちゃ……)

私は、課長に美月さんから呼ばれた事を報告し、社長室に向かった。


***


「来てくれてありがとう、内村さん」

「はい」

 ……美月さん、表情がちょっと硬い……?

(いつも冷静な美月さんが……)


「……今、社長にお客様が来られてるの。私仕事が忙しくて、手が離せなくて……」

「……」

「……お飲み物運んでもらえるかしら」

「はい、わかりました」

 それぐらいだったら、私にもできる。


 仕事に戻った美月さんを背にして、用意をする。

ドリップコーヒーを来客用のカップに注ぐ。お茶菓子は……あ、棚にクッキーがあるかな。白いお皿に並べた。お盆に載せて、社長室の入口へと向かう。


 ……コンコン


「……どうぞ」

 ……和也さんの声も……なんか変……。


「失礼します、コーヒーをお持ちしました」

 扉が開いた。開けてくれた和也さんの顔を見て――、思わず息をのんだ。

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