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3.交渉の成立

しばらく我慢していると、上から大勢の足音と男の怒鳴り声が聞こえてきた。

静かに耳を澄ませると、バーテンダーと男の会話が聞こえてくる。

「大勢で失礼する!私はキラー曹長。ここに軍人がこなかったか?背は180くらいで、銀色と白色の中間のような色をした長髪の男だ」

怒鳴るような声に、殺気がこもっている。その声に、イーグルは背筋が凍るような思いをした。

「さぁ……、どうだったかな。生憎こっちは閑古鳥が鳴いてるんでね。アンタらがここで金を落としてくれれば、探してる奴も来るんじゃないか?」

バーテンダーは、相変わらず冷静な声色で、皮肉を込めて答える。

「もし見かけたら通報してくれ。場合によっては賞金も出す」

「探してる奴は指名手配か。よっぽど悪どいことしたんだろうなぁ……」

「それはバーテンダーの貴様が知ることではない。匿ったら貴様も犯罪者だ!では、我々は他を当たる!」

バン!

扉を勢いよく閉めたのだろう。大きな音の後、店内は再び静寂に包まれた。

バーテンダーの呟くような声が聞こえてくる。

「窮屈な思いをさせてすまねぇな。しかしまぁ、テロリストが堂々と軍人の真似事なんかして、このブラックボックスも潮時かねぇ……」

暗闇の中、イーグルは問いかける。

「なぜ助けた?」

バーテンダーは間髪入れずに返答する。

「アンタ、追われてるんだろう?うちの組織で仕事をしないか?」

イーグルは懐からタバコを取り出し、口に咥えて火をつけた。

「アンタら、どこの組織だ?」

「そいつは教えられないが、真っ当な仕事ってことは確かだな」

「何を基準に真っ当かは疑問だがな……」

「ハハッ、違ぇねぇ」

バーテンダーは冗談めかして笑う。

「まあ、今は追われてる身だからな。衣食住に加え少しの金があれば、なんでもやる」

「交渉成立だな。俺はCode Name:アリエルだ。アンタの情報はあるが、名前を聞かせてくれ」

「イーグル・メタルバレット軍曹……、いや、元・軍曹だ」

「ようこそ、イーグル。君の情報を渡そう」

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