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19.ブラックボックスの夜明け

欲望と金が渦巻く街ブラックボックス。

豊かさと貧困の差は天と地のようで、街の中心部から少し離れれば、そこはもう悪臭と喧騒に満ちたスラム街と化す。

そんなスラム街の片隅にひっそりと佇むBAR【プラチナ】。

今夜も、誰かの欲望や巨額の金が渦巻くこの街で、一人の客が店の扉を開けた。

「いらっしゃい。」

「相変わらず寂れてんな……。」

そんな言葉を言われ、バーテンダーが客を見るとイーグルだった。

「アンタか……、寂れてて悪かったな。」

アリエルはムッとした表情をしてグラスを磨く。

「……、悪い悪い。バーボンを頼む。」

アリエルはバーボンをグラスに注ぐと、カウンターに座ったイーグルの前にバーボンを置いた。

バーボンを一口飲むと、イーグルは話しかける。

「……、何か依頼は?」

「急ぎの物はない…。」

アリエルはぶっきらぼうに答える。

イーグルはグラスの中の琥珀色の液体を揺らしながら、アリエルの顔をじっと見つめた。

「……、キラー曹長がいなくなって軍は騒がしいみたいだな。」

アリエルは客がイーグルしかいないのをいい事にタバコを咥え火をつけた。

「まぁなぁ…、ヤツを操ってた黒幕探しも始めねぇとな。いや、資金源を断つのが先か?」

アリエルは、タバコの煙をゆっくりと天井に吐き出した。その煙が、BARの薄暗い照明に照らされ、ゆらゆらと揺らめく。

「キラー曹長の件、お前にも話が行ったか。」

イーグルはグラスを傾け、冷たい目でアリエルを見つめた。

「…ああ。新聞には軍の規律を乱した罪で、ヤツは処分されたって載ってたな。実際には俺達が殺したが。アンタの組織が情報操作したんだろ?」

アリエルはタバコの灰を灰皿に落とし、イーグルに視線を向けた。

「まぁ…な。黒幕に牽制する意味も兼ねてだとよ。俺としては、公表しない方が動きやすいんだがな。」

アリエルは深くため息をつき、タバコの煙を吐き出す。


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