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その話、本当ですか??   作者: ホワイトデビル
13/13

続き11

一方、アデルたちと別れた武装男たちは森の入り口に向かう途中、別勢力の襲撃に遭い身柄を拘束されてていた。彼らはそれぞれ別々の部屋で身ぐるみを全て剥がされ、両手は天井で固定された鎖につながれて、上から吊るされたような状態でその場に立たされていた。


別勢力A「見かけない顔ね。この入れ墨、フジヤマでしょ?」


武装男A「・・・。」


別勢力Aは何も答えようとしない武装男Aを眺めながら


別勢力A「良い体しているわね・・。」


と、感心したようにそう言った。


別勢力Aは厚化粧だがこぎれいで目鼻立ちが異様に整っていた。見た目を例えるならばドラァグクイーンと言った感じだ。部屋の中には他に幹部と思われる男一人とメイドが三人いた。


別勢力A「ところで、赤毛の坊やはどこ?私の獲物を横取りしてアソシエイトを半殺しにした子。ただのシマ荒らしではなさそうだけど、誰なの?」


武装男A「・・・」


別勢力A「・・・そう、いいわ。血が飲み足りないようね。」


別勢力A は横にいる別勢力Bに


別勢力A「お代わりを差しあげて。」


と、言うと部屋を出た。


別勢力Bは首を少し動かしてメイド3人に武装男Aを拷問するよう指示し、別勢力Aの後に続いて部屋を出た。


別勢力A「あの男、絶対に口を割らないわよ。」


別勢力B「他にもいます。」


別勢力A「そうね、一人ずつ面談しましょう。」


二人は武装男Bの監禁されている部屋へ来た。

別勢力Aは武装男Bを一目見て特に尋問はせず


別勢力A「お代わりを差し上げて」


と、三人のメイドにそう言うと別勢力Bと一緒に部屋を出た。別勢力AとBの二人はその後、武装男C,Dと回ったがいずれもお代わりという名の拷問を支持しただけだった。


別勢力A「何よ、奴ら粒よりのエリートって感じ。大人しく捕まったこと自体が薄気味悪いわね。」


別勢力Aの言葉に別勢力Bは眉をひそめた。別勢力Bは特に意見を返すことはなく別勢力Aと武装男Eのところへ来た。

武装男Eの口もとには唾液泡が付いていた。それを見て別勢力Aは微笑みながら


別勢力A「ねえ、あなた。そろそろこれが欲しいんじゃない?」


と、武装男Eに小さなカプセルを見せた。


すると、武装男Eは目を大きく開いた。その様子を窺いながら別勢力Aは


別勢力A「いいわよ。でも私の質問に答えてから。」


と、言った。武装男Eは目を見開いたまま頷いた。別勢力A は早速訊ねた。


別勢力A「赤毛の坊やは誰?」


武装男Eは別勢力Aの尋問に答えた。


武装男E「ボス・・・の・実子・・・」


別勢力A「山で何してるの?」


武装男E「おん・・なとキャ・・・ンプ」


別勢力A「何それ?赤毛の坊やってフジヤマのボスの息子なの?しかも女と山でキャンプ?何よそれだけなの?全然面白くないわね!」


別勢力Aは呆れたように言った。後方からは別勢力Bが


別勢力B「シマを荒らしに来たのではないようですね。」


と言った。


別勢力Aは後方にいる別勢力Bの方を振返ると


別勢力A「ホント、バカみたい。全員ボートに乗せて早く捨ててきてちょうだい。」


と、別勢力Bに言った。その時武装男Eが擦れた声で


武装男E「薬・・・」


と言った。


別勢力Aは振り向くと、武装男Eを蔑むような目で見て言った。


別勢力A「だめよ。これ高いんだから。」


その後、5人は手を縛られたまま頭から布を被せられ、水宮王国とグリーンフィ-ルド王国の国境の湖に手漕ぎボートで流された。別勢力AとBはその様子をメイド二人と遠くの岸で眺めていた。


別勢力B「消さなくてよかったんですか?」


別勢力A「ええ。もちろん。奴らは相当な手練れよ。このまま逃がして様子を見なくちゃ。下手なことはしない方がいいのよ。」


別勢力B「そうですか。」


別勢力A「それにあの男の話が本当なら、すぐに縄切って赤毛の坊やのところに行くでしょう。」


その頃、ボートの上では別勢力Aが言ったとおり、武装男Aが隠し持っていたナイフで全員の縄を切っていた。


武装男C「兄貴、そのナイフどこから出したんです?」


武装男Cが武装男Aに尋ねた。すると武装男A の動きが一瞬止まり、無表情だが鋭い目つきで武装男Cを見た。その様子を隣で見ていた武装男Bが


武装男B「聞かないほうがいいぞ。」


と、一言言った。武装男Cは慌てて


武装男C「すみません。」


と言った。


武装男Aは縄を切り終えると武装男Eの目を見ながら尋ねた。その背後では武装男BとC,そしてDが武装男Eのことを見ていた。


武装男A「お前、何を話した?」


武装男E「若が女と山でキャンプしていると話しました。」


武装男Eが答えた。


武装男A「それだけか?」


武装男E「それだけです。」


武装男Aはさらに問いただした。


武装男A「アンダーのことは話してないな?」


武装男E「アンダーのことは聞かれていないので。」


武装男Aは武装男Eへの確認が終わると武装男Eを見つめたまま、


武装男A「よし。このまま山へ戻るぞ。」


と言った。すると背後に控えていた武装男Dが


武装男D「兄貴、ボスに連絡しなくても大丈夫ですか?」


と武装男Aに言った。武装男Aは


武装男A「馬鹿野郎!この形で帰ったら戦争になるだろうが!そうならないように、アンダーと若を何が何でも安全に連れ戻す。」


と、言うと武装男Aは武装男Eに近づき、


武装男A「覚悟は良いな?」


と、問いかけた。この問いに武装男Eは息をのみこむように


武装男E「できています。」


と答えた。


会話の後、武装男Eは武装男Aの手で刺され湖へ落された。そしてその直後、武装男たちは次々と湖に飛び込みボートをひっくり返すと、再びグリーンフィールドの岸辺まで泳いだ。そして陸に上がると近くの村で干されていた衣類を拝借し再び山を目指した。

一方、別勢力Aは別勢力のボスのもとへ報告に来ていた。


別勢力ボス「何?フジヤマの実子が女と山遊びだと?随分と青春してんじゃねえか。しかも健全だな。」


別勢力A「幹部なんかを引き連れてきたから、てっきりシマを荒らしに来たのかと思ったわ。」


別勢力ボス「で、そいつらはどうした。」


別勢力A「ボートに乗せて湖に捨てたけど、連中、口を割った下っ端を殺してから陸に上がってフジヤマの坊やを迎えに行ったそうよ。」


別勢力ボス「マリック、残念だったな。戦争にはならない。」


別勢力Aの名前はマリック。マリックは少しだけ不貞腐れた表情で言った。


マリック「そのようね。」



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